午後8時~10時台ではSMAP・木村拓哉主演『HERO』(フジテレビ系)が断トツトップの高視聴率を記録している夏ドラマだが、午後11時以降のドラマはどれほど数字を獲っているのだろうか? 今回はジャニーズタレント出演の4作品を検証する。
まず取り上げるのは、ジャニーズWEST・藤井流星の連続ドラマ初主演作で、人気漫画『モテキ』(講談社)の原作者・久保ミツロウの同名漫画が原作の『アゲイン!!』(TBS系、火曜深夜1時13分~1時43分)。
一方、『私立バカレア高校』やKis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔主演『仮面ティーチャー』など、ジャニタレ主演作が続いている「日本テレビ系土曜深夜ドラマ」は現在、ジャニーズJr.・阿部顕嵐の初主演ドラマ『近キョリ恋愛~Season Zero~』(土曜深夜0時50分~1時20分)が放送中。同作はみきもと凜の同名少女漫画が原作の山下智久主演映画『近キョリ恋愛』(10月11日公開)のスピンオフ作品で、阿部は山下の高校時代を演じている。
「ドラマは原作にないオリジナルストーリーで、初回視聴率は4.3%とこれまでの同枠でトップの高視聴率を記録しました。初回は原作ファンや山下ファンも視聴していたのか、SMAP・稲垣吾郎主演の『心療中―in the Room―』、Sexy Zone・佐藤勝利主演の『49』を超える数字でしたが、2話からは2.2%→2.4%→3.3%と推移しています。『アゲイン!!』『近キョリ恋愛』はいずれも原作ファンを持つ作品ですが、その恩恵にあずかっていないようですね」(芸能ライター)
Hey! Say! JUMP・中島裕翔・高木雄也が出演し、山﨑賢人、千葉雄大、間宮祥太朗ら若手イケメン俳優が続々登場する『水球ヤンキース』(フジテレビ系、土曜午後11時10分~23時55分)は、初回8.8%を記録。
「7月26日は『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』が放送されていたため、2話と3話の間に1回お休みを挟んでしまったんです。これが視聴率低下の原因だとみられますが、4話では6.7%に持ち直しました。また、これまでは学ラン姿で仲間とつるむ姿ばかりで、8月16日放送の5話ではいよいよ水球バトルがスタート。ブーメランパンツ姿が増えるため、数字が変化する可能性もありそうです」(同)
そして、この中でも一番遅い時間に放送されているのは、A.B.C‐Zの初主演ドラマ『魔法☆男子チェリーズ』(テレビ東京系、土曜深夜2時10分~2時35分)。
このように深夜枠のジャニタレ出演ドラマはどれもヒット作に恵まれていない状況だが、最終話にかけて数字は伸びていくのだろうか。引き続き見守りたい。