今年は『24時間テレビ「愛は地球を救う」』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーを務めたほか、自主レーベルを設立するなど活躍を見せるジャニーズの7人組アイドル・関ジャニ∞だが、主演ドラマにおいては苦戦が続いている。

 放送中の丸山隆平主演『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系/土曜21時~)は、放送前から「原作レイプだ」などとバッシングが殺到。

初回視聴率こそ13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とまずまずだったものの、最近は1ケタに。作品への批判も収まる気配がない。

 『ぬ~べ~』制作サイドはこれに応戦。特番に『地獄先生ぬ~べ~炎上上等! 全ては妖怪のしわざだから、この際、徹底的に予習復習SP』(後に変更)と、自虐的なタイトル付けたほか、プロデューサーが「原作をそのまま焼き直して実写化することが、正義だとは思いません」「ネットの評判と、ネットと関係なく純粋に観る視聴者のお子さん、お母さんでは反応が違う」などと反論し、新たな火種となっている。

 さらに苦しい状況となっているのが、錦戸亮主演『ごめんね青春!』(TBS系/日曜21時~)。ブランド力の高い「日曜劇場」枠での放送にもかかわらず、初回の10.1%から右肩下がりで、最新話では6.7%まで落ち込んでいる。


 脚本を手掛ける宮藤官九郎は、4日放送の『宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で、同作の低視聴率に対し「俺の感覚がズレてるのかと思うと、不安になっちゃって」「俺が面白いと思うことは、ダメなんじゃないか」「何かが違ってるんだろうな……」「心はズタズタ」などと心境を吐露。制作側の悪戦苦闘ぶりがうかがえる。

 錦戸といえば2年半前、ゴールデン帯で連ドラ初主演を務めた『パパドル!』(TBS系/木曜21時~)でも大コケ。初回を除く全話で1ケタを記録し、最低視聴率は6.7%。また、今年1月クールに放送された、大倉忠義主演の医療ドラマ『Dr.DMAT』(TBS系/木曜21時~)も、“全話1ケタ”という惨事を招いた。

 さらに、昨年11月に村上信五が主演を務めたスペシャルドラマ『ハクション大魔王』(フジテレビ系)は、ゴールデン帯で8.6%とイマイチ。
ファンからは、村上のハクション大魔王役に「黒歴史」との声も上がった。

「関ジャニ∞はそれなりにキャリアを積んでいるものの、世間一般からなかなか演技が評価されない。ジャニーズ事務所も、まだキャスティングに“無理やりねじ込む”ことが多く、業界内でも『関ジャニ∞はそろうといいけど、ソロになると弱い』と見る向きが強い。“地方色の強いグループ名が、関西以外の視聴者を無意識に遠ざけさせている”とも長年いわれており、実際、『SMAPが主演なら見るけど、なんとなく関ジャニ∞だと見る気にならない』という声は意外と多い」(芸能ライター)

 関ジャニ∞は今後、SMAPや嵐のように、主演ドラマを大ヒットに導くことはできるだろうか?