女優の杏(29)が主演を務めた、今年1月期の連続ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)のスペシャル版が28日に放送される。

 同ドラマは、他人の感情を察したり、その場の空気を読むことができず、何事も論理的で理路整然としていなければ納得のいかない杏演じる主人公と、自らを"高等遊民"と称し、働きもせずに母とふたりで暮らしながら、自室で漫画やアニメなどの趣味の世界に浸ることを最大の喜びとするオタク男子に扮した長谷川博己(38)が、デートを繰り返しながら奇妙な恋心を芽生えさせていくというラブコメ。



 紆余曲折ありながらもレギュラー放送の最終回では、晴れて交際をスタートさせることとなった杏と長谷川。しかし、その後日談を描くスペシャルドラマでは長谷川の心を揺さぶる美女が登場するという。そのキーパーソンに起用されたのが女優の芦名星(31)だ。すでに先行公開されているイメージカットで芦名は妖艶な和服姿を披露しており、劇中では謎めいた美女として長谷川を翻弄するようだ。

 そんな芦名はドラマファンの間でもさっそく話題に。ネット上には、「和服が似合う」「スタイル抜群の芦名は二次オタの巧(長谷川の役名)にしたら、まさに夢に描いた完璧な美女って感じだな」「芦名星がどれだけふたりをかき回すのか楽しみ」などの声が上がっており、ドラマの出来栄えとともに芦名の活躍に大きな期待が寄せられている。


 これまでにも芦名はNHK大河ドラマ『八重の桜』やWOWOWにて放送された『ふたがしら』で色っぽい和服美女を好演している。その艶っぽい色気を放った役柄は多くの視聴者から称賛されており、今回のドラマに対する期待値の高さもそうしたイメージによるものなのかもしれない。

 しかし人気ドラマのキーパーソンに起用され、これまでにもさまざまな作品に出演している芦名だが、女優としてはいまいちパッとしないという声も聞かれる。

「2002年にモデルとしてデビューし、以降女優としてコンスタントにドラマや映画に出演している芦名さんですが、残念ながら代表作と呼べるものに出会えていない。しいて言えば筒井康隆さん原作の映画『七瀬ふたたび』や、女優業を本格化させるきっかけとなった日本・カナダ・フランス・イタリア・イギリスの合作映画『シルク』といったところでしょうか。ただ、いずれもヒロインに起用されていますが世間一般的な大ヒット作とはなりませんでした。


 また、芦名さんは前クール放送されたドラマ『恋愛時代』(日本テレビ系)や2013年の『クロコーチ』(TBS系)で、女優の香椎由宇さん(28)の代役に起用されており、この影響からネット上などでは"代役女優"とささやかれることも。準備期間の少ない中で務める代役に選ばれるというのは、それだけ女優として評価されている証でもあるワケですが、『最初にキャストに選ばれない女優』といった意味を込めて呼ばれることもあり、ネガティブなイメージを持っている人もいるようです」(芸能ライター)

 ルックスも抜群で演技力が評価されても、結果を出さなければ超売れっ子の人気女優にはなれないのだろう。確かに『デート』で主演を務める杏は、すでに国民的な女優と称されることもあるが、NHKの連続テレビ小説『ごちそうさん』や放送中のドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)など、高視聴率作品を連発している。だが、ドラマは主演女優だけで成り立っているワケではない。『デート』のファンからも「まさにピッタリ」といった声が上がっている芦名は、妖艶な和服美女役でさらにドラマを盛り上げてくれることだろう。
(文=aiba)