9日、『ダウンタウンなうSP』(フジテレビ系)でお笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣が、2010年から1年間芸能活動を自粛していた理由について言及した。事前の番組告知の通り、「逮捕されていたため」と話を切り出し、MCのダウンタウン、そして今回のコーナー「本音でハシゴ酒」進行役の坂上忍を驚かせていた。



「柴田自身の証言によれば、騒動の発端は、後輩芸人と交際していた女性が別れ話でもつれたこと。そこに彼が間に入って仲裁したところ、女性に『柴田に脅迫され、暴行された』とあらぬ話をでっち上げられて訴えられたといいます。これによって柴田は警察に事情聴取され、裁判にまで発展。そこで疑いが晴れる間だけ『お休み』していたとのことです。本人は番組で『逮捕された』と言いましたが、実際は事情聴取だけで終わっていたそうです」(芸能ライター)

 ウワサだけが一人歩きし、謎が謎を呼んでいた謹慎の真相を、柴田自ら明かしたことで、今後のテレビ露出も増え、いよいよ待望のコンビ復活かと思いきや、どうもそうはうまくいかないらしい。

「悲しいことに今回の告白が業界ではそれほど話題になっていないのです。
番組予告で『逮捕されていた』というのが流れても、注目度は低かった。そのうえ、オンエアで実は単なる『事情聴取』だったと知り、みんなシラけてますよ。コトがコトだけに慎重にならざるを得ない話なのに、面白くしようとして話を盛っているじゃないですか」(テレビ局関係者)
 
 さらにこの関係者は、芸能活動を再開してからも柴田の仕事が増えない背景をこう語る。

「所属事務所の人力舎は当初、彼が活動を自粛していた理由を『病気療養のため』と通知していました。だから我々もそれを信じるしかなかった。しかし、後に漏れ聞こえてきたのが『不倫した挙げ句愛人に子どもができたから』とか『爆笑問題の田中裕二の前妻に手を出したから』など、出て来られない理由がもっと別のところにあるようなウワサでした。
今回番組で柴田が語った真相を、事務所が公式に記者会見を開いて早く発表していれば、我々も変に勘ぐって起用をためらうことはなかったのです。ですからこれは人力舎の初動ミス。マネージメントが悪かったせいで、柴田に必要以上のダーティなイメージがついてしまいましたね」
 
 一方で気になるのは相方・山崎弘也の動向だ。柴田について本音ではどう思っているのだろうか。

「山崎は『実力でオレと同じ位置まで来たらコンビとして活動を再開しよう』という条件を出してきたと、柴田は同番組で語っていました。その真意は、仕事がない柴田に手を差し伸べるのは自分の性に合わないという思いからだそうですが、仮にも柴田は妻子持ち。
普通に考えれば、疑いが晴れた時点で仕事を一緒にしてわずかでも生活を楽にさせてあげようと思うはずです」(前出テレビ局関係者)
 
 山崎の「実力で俺と同じ位置まで」という言葉は芸人ならではともいえるが、コンビとして縛られることなく自由に活動できる今の状況を壊したくないための方便にも聞こえる。そんな山崎の思惑に業界人も同調する。
 
「『M-1グランプリ』で優勝後も、アンタッチャブルの活動はどこか足踏み状態でした。それは彼らが司会業に不向きだからです。一因は、柴田にヤンキーというか、どこか陰険なイメージがあるから。ダウンタウン・浜田雅功は、“関西出身”という出自によってある程度の暴走が許されるのですが、静岡という東日本の出でありながらあまり上品ではないイメージがある柴田は、とりわけゴールデンに馴染まない。
つまり、そこにこそコンビとして司会に起用しにくい理由があるんです。山崎も、コンビとしての活動に限界を感じていたのでしょう」(放送作家)

 業界人、そして相方にもソッポを向かれている柴田。「彼をあえて使うのはタレント再生工場と言われる『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)か、MCとしての腕を買っている『ナカイの窓』(日本テレビ系)くらいでは」(前出・放送作家)と今後の動向をみる声もあるが、果たして柴田に飛躍のチャンスは訪れるのだろうか。

※画像は『だまって俺についてこい』/徳間ジャパンコミュニケーションズ