アイドルグループ・SMAP草なぎ剛主演の連続ドラマ『スペシャリスト』(テレビ朝日系)が14日に放送開始。初回視聴率は17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、かなりの好発進となった。

どのくらい好発進かというと、昨年最大のヒットを飛ばした『下町ロケット』(TBS系)の初回視聴率(16.1%)より高いのである。

 もちろん、主人公が全受刑者の犯罪の技能・手口・心理状態などを自身の記憶にデータベース化させる特殊能力を持つという設定、夏菜吹越満の好演などもあり、同局の『相棒』よりだいぶ面白いという意見もネット上にはあった(肝心の草なぎの演技が大根だった気がしないでもないが)。スペシャルドラマ時代から高視聴率を獲得していたことを考えれば、特別驚くこともないのかもしれないが……。

 今回の視聴率を見て、13日に発覚した「SMAP解散・分裂」報道の影響によって、注目度が激増したと考えたのは筆者だけではないだろう。今回の解散報道は、決して大げさでなく日本中を揺るがせた。各メディアのニュースも新聞もSMAP一色。
メンバーが主演するドラマの視聴率が上がるくらいは当然か。

 さらに、このドラマの監督である七高剛氏が、SMAP解散報道後に「朝からびっくりしましたね」とTwitterで投稿。その後「でも明日『スペシャリスト』を観れば全て分かります」(現在はどちらも削除)とツイートし、「さすがにあからさま」とネット上では物議を醸した。テレビ関係者として、今回の騒動にあやかりたい気持ちはわかるが、あまりにも露骨な気はする。

 それにしても、解散の影響もあるとはいえ、いまだにドラマで“数字”を取れるSMAPのメンバー。改めてその注目度と世間の期待値を証明した格好になったが、一部報道にあるように、SMAPをジャニーズ事務所から辞めさせようとしている“本丸”とされる、副社長のメリー喜多川氏は、この状況を見て何を思うのだろうか。


「ネット上にも、『見たかメリー、これがSMAPだ』なんてコメントもあります。もともと、彼らのチーフマネジャーである飯島三智氏とのいさかいを理由として、SMAPを辞めさせたいのはメリー氏だけという話もあり、事務所側はなんとか全員残留を願っているという話もあります。事務所側もSMAPという大きな稼ぎ口をなくすリスクを十分理解しているでしょうし、今回の一連の騒動で、ジャニーズそのもののイメージ悪化も懸念されます。メリー氏も今さら後悔してるなんてことは……ないかな(笑)」(芸能記者)

 さまざまな情報が錯綜するSMAP解散報道。今後の報道次第で視聴率も変わる!?