下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 原発事故を起こした電力会社の賠償責任を限定的、有限に。

上限を超えれば国民の負担に。こんな提示が内閣府から出された。事故を起こしても、人々の健康や生活をどんなに脅かしても、責任を持たない、金も出さない。でも再稼働は絶対したい。福島原発事故から5年半、そんな電力会社、原発行政がまかり通っている。

第335回(9/29~10/4発売号より)
1位「井上真央 松潤との“10 年愛”破局へのカウントダウン」(「週刊女性」10月18日号)
2位「やっぱりウソだったゲス川谷! 新恋人を隠した直撃、一部始終」(「週刊女性」10月18日号)
3位「櫻井パパ 大手通信事業会社4千万高額オファーを固辞『翔のため目立ちたくない!』」(「女性自身」10月18日号)

 4カ月ほど前、井上真央の事務所独立が話題になった際、真央と嵐・松本潤の結婚をめぐり、メディアは真っ二つに割れた。
“独立を機に松潤との結婚に向け本格的に動き出した”というものと、真逆の “これで結婚は遠のいた”というものだ。

 後者の代表が「週女」だった。いわく、ジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長は不義理を嫌う。SMAP独立騒動でも明らかだが、真央が事務所を独立することをメリー氏は許さないだろう、と。

 そんな「週女」が、今週も松潤と真央の結婚について取り上げている。前回よりさらに踏み込み“破局へのカウントダウン”と題して。


 記事には、結婚は難しいとする論拠が、メリー氏の存在以外にもかなり具体的に示されている。しかし驚くのは、ある時期まで真央の事務所だけでなく、ジャニーズ事務所までもが2人の交際・結婚を視野に入れていたという情報だ。

 そもそも、真央と松潤の交際を応援してきたのが、真央の前事務所の女性社長であり、その女性社長とジャニーズ事務所の“次期社長”といわれるJさん(藤島ジュリー景子副社長)は親しい間柄なのだという。

「Jさんとしては、井上だったらゆくゆくは松本の結婚相手として0Kだろうと前向きにとらえていたんです」(記事内の芸能プロ関係者コメント)

 SMAP解散問題により、ジャニーズ事務所後継者としての立場が確定的になったジュリー氏が、2人の結婚に前向きだったとは驚きだ。だがしかし、真央が事務所を独立するとなれば話は違う。しかも、SMAP解散でジャニーズの屋台骨を支えるのは嵐。
そんな嵐のメンバーである松潤の結婚は当分難しい。よって、結婚は白紙状態と「週女」は指摘している。

 なるほど前回同様、説得力のある「結婚はなし」説だ。

 メリー氏だけでなく、娘で事務所後継者のジュリー氏も反対。それでなくてもジャニーズタレントの結婚は難しいのに、“女帝”と次期“女帝候補”が反対しているのは、かなり絶望的状況といえる。

 今後の確定的“破局”情報が「週女」に掲載される日も近い!?

 川谷絵音がバンド「ゲスの極み乙女。」を、12月3日の公演を最後に当面、活動自粛すると発表した。


 もちろん、その理由は19歳未成年タレント・ほのかりんと飲酒デートを報じられたからだ。2人の関係をスクープしたのは、今や他週刊誌の追随を許さないイケイケの「週刊文春」(文藝春秋)、ではない。すでに「週女」が9月13日号で報じていたのだ。しかもナイスなツーショット写真付きで。

 しかし、残念なことに「週女」はお相手女性を特定できず、川谷本人の“一般人”という言葉を鵜呑みにしてウラ取りをしなかった。ほのかを知らなかったのだろう。
何度もその姿を見ているのに。さらに年齢も“20代”と記してしまった。なんの根拠もないのに。

 その後「文春」10月6日号が、相手女性は未成年でありタレントだったことをすっぱ抜き、大きな話題となった。「週女」が報じた時は、さほど話題にならなかったけど。

 そして今週の「週女」である。
“やっぱりウソだった”、このタイトルはマスコミとして恥ずかしい。内容も言い訳に満ちているし、“誤報”の責任を川谷に押し付ける始末だ。

 例えば、20代と特定したことについて記事には「当時、記者はバーに出入りしているということは20 歳を過ぎていると思い」とある。酒を飲んでいるから成年と思い込んだって、甘すぎる。しかも「文春」記事を受け、「週女」は川谷の事務所にこう詰め寄っている。

「(川谷への直撃取材で)“20 代前半の一般女性ですか?”と聞くと認めていましたが?」

 いやいや、「週女」が川谷を直撃したのは酒を飲んで帰宅した深夜3時だし、川谷が女性をかばうため、または自分を守るためにとっさに適当なことを言っても責められるものではない。その責任は、ターゲット本人の言葉を鵜呑みにして、その後きちんとウラを取らなかった「週女」だ。女性を特定できず、年齢も間違った敗北を人のせいにしてはいけない。
 
 先日、三井住友信託銀行に“天下り”したことが話題となった、嵐・櫻井翔の父親・俊氏。ここでの年収は1000万円台だというが、それ以前にKDDIなどから年収4000万円という高額報酬でのオファーがあったらしい。しかし、櫻井パパはそれを断った。KDDIは嵐がCM出演したこともあるだけに、目立つのは息子のためにもよくない、と。記事にはこれを親心と記しているが、しかし年収1000万円だって相当な額だ。官僚の天下りはおいしく続く。

※画像は「週刊女性」10月18日号(主婦と生活社)