“ものまねメイク”で知られるタレントのざわちんが、現在、ネット上で大炎上を巻き起こしている。事の発端は9月18日、ざわちんが自身のブログに「雨上がりのディズニーシーは最高」「いつも以上にキレイに見える」といったコメントとともに、ディズニーシーのきらびやかな風景が、水溜りに反射している幻想的な写真を4点アップしたこと(現在は削除済み)。
「撮影者が写真内に入れた署名を、画像加工で消している形跡もあることから、ネット上では『悪質極まりないパクリ』『こんなことを堂々とやってのけるなんて、神経を疑う』といった声が飛び交っています」(芸能記者)
ざわちんには、かねてから、他人がSNSなどにアップした写真を、あたかも自身の写真であるかのようにSNSに投稿していたようで、現在、Twitterでは、元画像とざわちんの投稿画像を比較した検証ツイートが多数流れている状況だ。
「例えば、海外のファッションブロガーがブログに掲載した、顔の写っていない自身の写真を、ざわちんはモノクロに加工して、自分であるかのようにインスタグラムに投稿していたことも。この“顔の写っていない”人物写真を自分のように見せる手口は、頻繁に行っているようですね。また、一般人の写真だけでなく、英国の化粧品会社『イラマスカ』の宣伝用作品、またプロカメラマンの作品までも堂々と転載しています。ざわちんは、何の説明もなく、SNSに写真をアップしているため、これらを、ざわちん本人、または、ざわちんが撮影したものと信じているネットユーザーがほとんどでしょう」(同)
ざわちんは、昨年6月、Twitterに「パクリと拾い画の違いがわからない」とツイートしたことがあった。
では、ざわちんはなぜ、こういった行為に走ってしまうのだろうか。その心理について、神奈川大学心理相談センター所長、人間科学部教授である臨床心理士の杉山崇氏は次のように語る。
「まず、芸能人というのは、一般人より“社交性が過剰”な場合が多いんです。こういった人は、“みんなに見てもらうこと”で、自分の存在を確認できたり、この世に生まれてきてよかったといった幸せを感じます。一方、ざわちんさんは、“自分という個性を消して、いかに自分じゃなくするか”が重要視される、ものまねメイクで脚光を浴びた人物。
“みんなに見てもらう”という快感が、ざわちんを画像の無断転載に走らせたと考えられるが、彼女の中に罪悪感はなかったのだろうか。
「ざわちんさんの場合、自分が注目される手段が、ものまねメイクという“自分を隠すこと”“自分を偽ること”だっただけに、自分以外の誰かから何かを借りる行為に、罪悪感を覚えにくかったのかもしれません。また、社交性が過剰な人は、注目されることを求めるがあまり、時に罪悪感なく嘘をついてしまう面もあります」
確かに、芸能人が話題を集めるために、“話を盛る”といった行為は珍しくない。それを悪びれることなくテレビで明かす者もいるほどだ。
「自分が注目をされると、“人が喜ぶ”と感じるんです。ざわちんさんは、批判される一方で、ファンもたくさんついているため、『ファンを喜ぶものを見せなきゃ』という心理が働いているように思います。
こうした画像の無断転載に手を染めるのは、芸能人だけでない。一般人のSNSでも、たびたび問題視されている事案だ。
「一般人で言うと、SNSの影響力はすごく強い。SNSで『いいね!』をもらうと、脳内に快楽物質が出るという研究結果があって、その快感は麻薬的なものだといいます。『いいね!』をもらうことにハマッてしまうんですね。ざわちんさんのように“社交性が過剰”なパーソナリティーの人はもちろん、快楽への依存傾向が強いパーソナリティーの人は、画像の無断転載に関する善悪の判断ができなくなってしまうことはあると思います」
果たしてざわちんが、自らの意思で画像の無断転載をやめられる日は来るのだろうか。