映画デスノート Light up the NEW world 初登場1位も「バカノート」と酷評の嵐

映画デスノート Light up the NEW world 初登場1位も「バカノート」と酷評の嵐

大ヒットシリーズの新作「デスノート Light up the NEW world」が10月29日から公開された。29日・30日の2日間の興行成績は「君の名は。」を超え、初登場第1位を記録した。しかしその一方で、内容が「ヒドすぎる」とネット上で酷評の嵐を呼んでいる。今最も旬の俳優たちを取りそろえ、満を持して制作されたはずの本作品。なぜここまでバッシングを受けているのか、気になる声をまとめてみた。

デスノート Light up the NEW world 初登場第1位!「君の名は。」を超えたけど…

大ヒットシリーズの最新作「デスノート Light up the NEW world」が10月29日より公開され、観客動員数初登場第1位を記録。
これで「君の名は。」の観客動員数10週連続第1位は阻止されることとなった。

「デスノート Light up the NEW world」が、9週連続1位だった「君の名は。」を打ち破り、初登場1位を獲得。全国364スクリーンで公開され、オープニング2日間で観客動員34万2000人、興行収入4億5900万円を稼ぎ出した。これは最終興収52億円をあげた「デスノート the Last name」(06)の興収比60.3%の成績。10年ぶりの劇場版となったが、若い層を中心に動員し30億円が見込める好スタートを切った。
【国内映画ランキング】「デスノート」がV! 「君の名は。」10週連続トップならず‐映画.com

東出昌大、菅田将暉、池松壮亮という今が旬の人気俳優をメインキャストに取り揃えた本作品。
10年前に同シリーズでミサミサこと弥海砂役にて銀幕デビューを果たした戸田恵梨香が、「10年後の女優になったミサミサ」を演ずることでも話題を呼んだ。

何かと酷評されがちな漫画原作の実写化だが、2006年に藤原竜也が主人公・夜神月を演じた映画版「デスノート」は、珍しく成功例として邦画史にその名を刻んだ。

それだけに、今回も期待の声が高まっていたが、ネットではけちょんけちょんにけなされている。





「バカVSバカの頭脳戦」「バカノート」観客の不満が爆発しているワケ

比較的甘めな感想が目立つTwitterですらこの酷評っぷり。一体何がそんなにひどいのだろうか。


・デスノート新作映画に対する声
「登場人物が馬鹿ばっかり」
「馬鹿なキラもどきが馬鹿なLもどきとノートを争ったってだけの駄作」
「原作が天才同士の戦いに対し今回のは馬鹿同士の戦い」
「デスノート、普通に馬鹿すぎワロタって感じ」
「予想出来なくて面白かったけど新キャラはみんな馬鹿に見えて魅力なかった」
「登場人物全員馬鹿ばっかりだ」
「デスノート 馬鹿にでも分かりやすい頭脳ゲームを展開してくれててありがとう」
「要するに各人物の行動が馬鹿」
「登場人物全員頭悪いし、特にLの馬鹿っぷりが半端じゃない」
「馬鹿VS馬鹿」
・バカと言われている登場人物
主人公 …… バカ
L …… 激烈バカ
キラ …… バカ
松田 …… バカ
ミサ …… バカ
紫苑 …… バカ
ほか多数 …… バカ

【激烈バカ】新作映画「デスノート」に怒り爆発! 登場人物が全員バカ! 観客失笑「バカが頭脳戦をする映画」‐バズプラスニュース

なるほど、「とにかく全員バカ」ということで大方の意見が一致するようだ。「バカ同士の頭脳戦」とは、ある意味斬新である。さっそく「デスノート」をもじり、「バカノート」と揶揄する声も。





原作ファンでもあるという映画批評家の前田有一氏は、「とにかくバカ」「緊張感が足りない」「原作に対するリスペクトが足りない」というような点を指摘している。
デスノートを拾うのがことごとく馬鹿ばかり、という点に尽きる。ついでに、それを追いかける警察もあまり頭がよろしくない。それが興ざめする最大の理由である。原作には少なくとも、その点をうまくカバーする演出なりの配慮がなされていた。
「原作を超える脚本を作れた確信をもってから映画化すべし」‐超映画批評

キラ登場から10年も経つんだから、対策チームなんていうならばこちらが想像する以上のものすごい、それこそ完璧すぎるデスノート対策くらいしておけと、100ぺんくらい脳内で突っ込みたくなること確実である。

そのうえで、それを上回る所有者の戦術とアイデア、それを見せてこそ原作超えのエンタテイメントができるというものではないか。観客の予想を超える攻防戦を見せてこそ、わざわざオリジナル続編を作る意義というもの。それができないなら、できる脚本アイデアが出てくるまで映画化を我慢することも大切だ。それがファンへの最低限の敬意、というものであろう。
「原作を超える脚本を作れた確信をもってから映画化すべし」‐超映画批評

あとこの映画の作り手は、ハッカーを神様か何かと思っているふしがある。どうみてもこの映画に出てくるそれは、デスノート以上に無敵である。だいたいあんな技術があったらデスノートなんていらないだろと、再び脳内でつっこまざるをえない。こうした抜けた演出がまた、物語から緊張感を奪っている。
「原作を超える脚本を作れた確信をもってから映画化すべし」‐超映画批評


レビューサイトでは、原作ファンから失望の声も聞こえてくる。
原作ファンは失望する
映画見終わった後にすぐ、ツイッターで、
「映画デスノートつまらない」で検索した。
出てきた意見と同感。これは酷い。ドラマ版よりもさらに酷い

映画「デスノート Light up the NEW world」iさんのレビュー‐映画.com

藤原竜也「デスノートって6冊もあった?」旧キャストもツッコミ

今回の新作から、なぜか6冊に増刷されたデスノート。ネットでは「6冊登場した意味がない」と一蹴される謎設定だ。

これには、前「デスノート」における伝説の主人公、藤原竜也&松山ケンイチの両者も設定にツッコんだよう。

新作にはデスノートが6冊も出てくるため、藤原が「(過去の作品に)6冊もあったけ?」と疑問をぶつけると、松山も「どんだけあるんだよってね。続編ができたら、次は32冊くらいになるんじゃない?」と悪ノリして観客を笑わせた。
藤原竜也、設定に疑問「6冊もあった?」‐日テレNEWS24

「酷評過ぎて逆に観たい」?新デスノート動員の行方はいかに

これだけ酷評が広がると、気になるのが動員の行方である。前評判を見て1800円をかける価値がないと多くの人に判断されれば、たちまち落ち込んでしまう可能性がある。

しかし、怖いもの見たさで「逆に観たい」という意見もまた聞こえてくる。







ちなみに、Twitterで「デスノート 逆に観たい」で検索すると、3時間に1回くらいの頻度でツイートされていた。一方で「君の名は。 観たい」の場合、2~3分に1回ペースだった。

さて、来週以降の「デスノート Light up the NEW world」の動員はどうなるのか。ある意味で、これからも話題の尽きない映画であることに間違いはないようだ。

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