池上彰の選挙特番が神だった 今回も“池上無双”大炸裂

池上彰の選挙特番が神だった 今回も“池上無双”大炸裂

今回の参議院選、各テレビ局が工夫を凝らして生放送をしたのだが、終わってみるとやはり話題はテレビ東京が全てをもっていった形で、視聴率も民放トップの11.6%(ビデオリサーチの調べ、関東地区)を記録した。この大戦果を上げた要因は、ジャーナリストの池上彰(65)による“池上無双”というほかない。そこで、“池上無双”をまとめてみた。

まさかのテレ東がトップ!! 『池上彰の参院選』民放最高の視聴率11.6%を記録!!

7月10日に参院選挙の開票特番が各テレビ局で放送され、日本テレビは『NEWS ZERO』とコラボし、同番組のキャスターである嵐の櫻井翔(34)や桐谷美玲(26)などを起用。TBSは『ひるおび!』の司会者・恵俊彰(51)、18歳選挙特別リポーターとして19歳のSKE48松井珠理奈を。フジテレビは宮根誠司(53)や藤田ニコル(18)、厚切りジェイソン(30)といったポップな人選をした。テレビ朝日は『報道ステーション』とコラボした番組のためタレントの起用を控えた。それらに対し、テレビ東京は“恒例”の池上彰(65)を迎えた番組で勝負に出たのだった。

視聴率の結果は、一番制作費が安いと言われたテレビ東京が民放トップに。

「池上彰の参院選ライブ」は午後8時から120分間で平均視聴率は11・6%だった。日本テレビ系「参院選2016開票速報」(午後7時55分から62分間)で10・4%、テレビ朝日系「選挙ステーション」(午後7時57分から63分間)は7・7%、TBS系「激突選挙スタジアム」第1部(午後7時56分から94分間)は5・5%、フジテレビ系「FNNみんなの選挙」(午後7時58分から62分間)は5・4%だった。NHK総合「参院選2016開票速報」(午後7時55分から65分間)は16・3%だった(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)
出典:「池上彰の参院選」テレビ東京民放トップ11・6%(日刊スポーツ)

今回も炸裂した“池上無双”って何!?

池上彰の選挙特番と言えば、池上彰が候補者たちに直接インタービューしてバッタバッタと切りまくる“池上無双”が有名。今回の番組冒頭では視聴者からの「池上無双期待してます」といったメールが紹介されるなど、その通称は公式になりつつある。期待を一身に背負いハードルの上がりまくった状態の中、池上彰はそのハードルの遙か上を飛び越え、今回も華麗な“池上無双”を披露したのだった。

他の選挙番組と比べてもライブ感があるし、パーソナリティーの池上彰は各政党の代表や幹事長、当選者に斬り込んでいく展開はスリリングだ。各政党の支持母 体の紹介も、面白い。実際、改憲の件を自民党の谷垣幹事長に斬り込むなどは、池上彰ならでは、テレ東ならではだろう。ネット党首討論のように、司会が唐突 に小沢一郎に「再婚は・・・」などと質問をすることもない。さすがのクオリティ。天晴!
出典:「池上無双」は選挙前にやるべきだ 政権におびえる、無難なジャーナリズムこそ問題だ(Yahoo!ニュース)

SPEED・今井絵理子がフルボッコ……池上無双で批判の声が顕著に

タレントの出馬ということで注目されていたのが、ダンスボーカルグループ「SPEED」の今井絵理子(32)。自民党からの出馬で比例代表で当選した沖縄県出身の今井絵理子だが、米軍基地問題については何も知らず立候補したという。これには“池上無双”というよりも、“池上呆れ顔”という状態に。

池上氏は「つまり、沖縄問題については立候補してから初めて考えるようになったと?」
と尋ねた。すると今井氏は、「はい、そうですね。これからきちんと向き合っていきたいと思います」と返答した。中継を終えると、池上氏は怪訝な顔を浮かべ、「沖縄の問題については認識を深めて、自身はどのように考えるのか、自民党の政策はどうなっているのかを知った上で立候補されているのかと思っていましたが...ある意味正直ですが、ちょっとびっくりしました」と戸惑いを見せた
出典:今井絵理子氏「沖縄問題にはこれから向き合う」 池上氏「ちょっとびっくり」【参院選2016】(J-CASTニュース)
このやりとりを見た視聴者からは今井絵理子に対して、
「出馬するのは自由だけど政治について最低限の知識があるか試験する必要があるな。ホント池上さんと同意だよ」
「こんな認識のひとに、多額の税金が使われると思うとイライラする」
「池上さんのツッコミがいつもより甘かったように感じた。あまりの無知に呆れてしまったんですかね」
と厳しい声が上がった。

三原じゅん子にも皮肉の連続  視聴者からは「脳内お花畑」と批判も

自民党から出馬し当選した、元・女優で2010年から参議院議員の三原じゅん子(51)。彼女は、神武天皇の伝統を取り入れた憲法を作りたいと意欲を露わにしていた。しかし、神武天皇は神話上の人物で架空説もある。そんなところを池上彰が鋭く突いた。

完全に呆れかえっている様子の池上彰。タレント議員相手では無双を炸裂するまでもない?

学校の授業では神話上の人物だとし、再び「三原さんは神武天皇は存在したと?」と聞き返す。三原氏は「神話の世界であったとしても、そうしたことも含めて私はそういう考えでもいいんではないかという考えであります」と発言し、池上氏が「なるほど、神話も含めての日本の歴史を大切にした憲法にしなければならないと、そうお考えだということですね?」と補足する
出典:三原じゅん子氏による「神武天皇発言」に池上彰氏らスタジオ驚愕(トピックニュース)
視聴者からは
「こんな脳内お花畑でも有名人というだけで当選してしまう日本」
「言葉悪いけど、頭おかしいんじゃない? これ、政治家???」
と三原じゅん子に批判の声が相次いだ。

池上彰と喋りボロが出てしまった議員には、国民からの厳しいバッシングが待っているようだ…。

池上彰の真骨頂 公明党と創価学会に切り込む! 「(池田大作について)あまり最近お見かけしない」

日本の宗教法人・創価学会と公明党にはかねてから深いつながりがあると噂されてきた。これは国家による宗教活動を禁止するという“政教分離原則”にひっかかると言われているのだが……。

公明党は公式サイトでこのような見解をしている。

Q.公明党と創価学会の関係は?
A.政党と支持団体の関係です。各政党を労働組合や各種団体などが支持する関係と同類です
出典:よくある質問(公明党)
だが、それだけで逃がさないのが池上彰。番組では池上彰が直接創価学会に取材をしたVTRも流れた。
公明党の支持母体の創価学会を取材。岡部氏がツアー一行に応対し、池上氏は政教分離との関係などを質問した後に、池田氏について「最近あんまり肉声を聞くとか、どこかに登場するといったことがあまりないように思う」と質問。これに対して岡部氏は「おかげさまで大変お元気で、具体的には、聖教新聞なんかによく執筆活動(をしている)。新・人間革命とかですね。あと、先日もそうですが、色んな各地を回られて、会員の皆さんを激励されています」と答えた。池上氏が驚いた様子で「それだけの体力があるんですか」と聞くと、岡部氏は「ありますあります、もちろんです」と応じていた。個人崇拝が進んでいるとの指摘には、岡部氏は「我々にとっては、すごく敬愛する、慕う関係という感じだと思う。人生の師匠」と説明した
出典:池田大作氏は「おかげさまで大変お元気」 選挙特番で創価学会副会長(J-CASTニュース)

蓮舫がキレた!? 池上彰の攻撃にイライラMAX 「邪推です」

池上彰は相手がたとえ人気政治家だろうと知ったことではない。蓮舫相手に都知事選の質問で切り込み追い込んでいった。

文面からだけでも蓮舫のイライラする顔を鮮明に思い浮かべることができる。

蓮舫氏と同じく民進党現職で東京選挙区から立候補している小川敏夫氏の苦戦をめぐり、もし小川氏が次点となった場合に蓮舫氏が参院議員を辞職(小川氏が繰り上がり当選)して都知事選に立候補・当選し、同党として2人分の議席を確保する狙いなのではないかと、司会のジャーナリスト・池上氏が質問した。すると蓮舫氏は一瞬眉間に皺を寄せて顔を横に逸らした後、「邪推です」と苛立ちを隠せない様子で一言。池上氏が「邪推というのは、どういうことでしょうか?」と畳み掛けると、蓮舫氏はすかさず真顔で「そんなことはあり得ません」とコメントした。さらに池上氏が「なぜ、あり得ないのでしょうか?」と突っ込むと、蓮舫氏は「国政と都制でそういう計算をしたことはありません」と早口で応え、再び「都知事選には、お出にならないということでしょうか?」と聞かれると、「出ません」とのみ口にし、終始苛立った様子をみせた
出典:蓮舫氏、池上彰のしつこい質問にブチ切れ「邪推です」「そんなことはあり得ません」(Business Journal)

安倍総理に対しても池上彰の攻撃の手は止まらない!!

日本のトップである、内閣総理大臣・安倍晋三(61)に対しても手を緩めない“池上無双”。

憲法改正問題に切り込む池上彰。

「首相は選挙期間中、憲法改正について語っていなかった。なぜか?」
「年頭の会見では改憲について参院選で問う、と言っていたのでは?」
池上氏は10日午後10時過ぎ、安倍首相へのインタビューの中でこうした質問を次々に浴びせた。首相はしかし、日焼けした顔をほころばせながら、「改憲は立党以来の悲願で、公約にも書いてありますし、草案も出している」「ただ、どの条文をどう変えるというのは決まっていない」などと答えた上で、「改憲について(国民に)問うのは、憲法審査会でどの条文をどうするかが煮詰まってからでないと」とかわした
出典:参院選特番 池上彰氏は安倍首相にどこまで切り込めたのか?(ザ・ページ)
何年も前から続く“池上無双”にはさすがに対策を用意していたのか、スルリと攻撃を交わす安倍首相。
池上氏はさらに「以前は9条や、改憲要件緩和に関する96条をにまず手を付けるといっていたが、今回はなぜ言わなかったのか」と問うたものの、「現実の政治ではただ自分の要望を言っていてもしかたがない。まず3分の2を形成しないと意味がない」と返されただけで、両者の議論は深まらなかった
出典:参院選特番 池上彰氏は安倍首相にどこまで切り込めたのか?(ザ・ページ)

池上無双の歴史!! これまでの犠牲者たち

前述で紹介した政治家以外にも、今回池上彰は、稲田朋美(57)、片山さつき(57)、鈴木宗男(68)、中曽根弘(70)、谷垣禎一(71)、枝野幸男(52)といった大物政治家を相手に無双を続けた。過去にはこんな無双をして視聴者をわかせていたことも。

相手の受け答えを事前に予想していたかのような鋭いレスポンス。

たとえば、東京1区で“海江田追い落とし”のために閣僚をはじめ大物議員を応援に投入した自民党の戦法を指して、池上氏は茂木敏充選対委員長に「えげつない戦い方するもんなんですねえ」と一刺ししたかと思えば、同じく自民党の谷垣禎一幹事長には「(自民党圧勝で)安倍さんこれからやりたい放題だ、怖いなあと言う声もありますが」「(安倍首相の政策にブレーキをかける人がおらず)言いたいことも言えない雰囲気があるように思うんですが」とグサリ。次世代の党・平沼赳夫党首には「この選挙で引退すると言っている石原さんを比例に入れるのは有権者に失礼なんじゃないですか?」とツッコみ、平沼氏が「それは男の美学」と言うと、すかさず「なるほど、政策とはまったく違うところで出てきているんですね」と話を括った
出典:池上さん今回も無双! 安倍首相におじいちゃんコンプレックスを直撃(リテラ)
“池上無双”が他のテレビ局を変えているとの声も。
たしかにどの局も、毎回評判になる池上さんの無双ぶりに引っ張られたのか、公示前の圧力に対する反発なのか、予想よりはツッコんだ質問をしていた
出典:安倍首相がZERO村尾にブチギレ完無視!古舘は口封じ状態!大荒れ選挙特番(リテラ)
各政治家が恐れを抱き、それぞれに対抗策を練っているであろう“池上無双”。さらなる切れ味に注目したい。

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