鳥越俊太郎氏の都知事選出馬で与党VS与党、野党VS野党に!? カオスと話題の候補者たちまとめ

鳥越俊太郎氏の都知事選出馬で与党VS与党、野党VS野党に!? カオスと話題の候補者たちまとめ

舛添氏の突然の辞職により慌ただしく準備が進められている東京都知事選。今回の東京都知事選は与野党の候補者擁立に苦戦しており、まさかの与党VS与党、野党VS野党の構造に。小池百合子氏、鳥越俊太郎氏、増田寛也氏、宇都宮健児氏など注目の集まる候補者の公約やこれまでの都知事選のドタバタ劇をまとめてご紹介。

出揃い始めた東京都知事選挙の候補者たち! 今回は波乱の都知事選になる模様…!?

7月10日に投開票が行われた参議院議員通常選挙。今回から18歳から選挙権が与えられ大きな話題となったが、新たな有権者たちは誰に投票したらいいかわからず悪戦苦闘したようだ。そんな中、舛添要一氏(67)の都知事辞任により次は東京都知事選と、若者には試練とも言える展開が続く。

12日現在で立候補を正式に表明しているのはマック赤坂氏(67)、中川暢三氏(60)、小池百合子氏(63)、桜井誠氏(44)、河野充喜氏(76)、河野憲二氏(68)、今尾貞夫氏(75)、山口敏夫氏(75)、立花孝志氏(48)、山口節生氏(66)、高橋尚吾氏(32)、増田寛也氏(64)、宇都宮健児氏(69)、鳥越俊太郎氏(76)。とても数が多く、いきなりこの中から選べと言われても混乱してしまうだろう。更には、舛添要一氏が強気発言から一転して辞任したことにより、急遽始まった都知事選ということもあり。今回の都知事選で与野党の党内で誰を擁立するかという点で双方混迷を極めている状態だ。

ゴタゴタ続きの都知事選 小池百合子氏のドタバタ劇

中でも注目が集まったのは小池百合子氏。初めは自民党からの推薦を受けていたとみられる小池氏だったが……

自民党東京都連に所属する議員らが同党の小池百合子元防衛相(63)に対し、東京都・舛添要一前知事(67)の辞職に伴う都知事選(7月14日告示、同31日投開票)への立候補を要請したことが24日までに分かった
出典:自民党、小池百合子氏に都知事出馬要請「厳粛に受け止め、考えさせていただきたい」(スポーツ報知)
しかし、小池氏が先走って出馬を表明すると、自民党内から反発の声が噴出、結果的に自民党推薦では増田寛也氏が出馬することに。小池百合子氏は自民党と対決することとなってしまったのだ。さらに小池氏の事務所の賃料が相場よりも安いことから差額分が寄付にあたるのではという疑惑が浮上したものの、本人ははっきり否定。「悪意の印象操作が行われている」と指摘した。
小池百合子氏が掲げる政策は……
「都政の透明化」「五輪関連予算・運営の適正化」「行政財改革の推進」「都知事報酬の削減」「特区制度の徹底活用」の5つ。さらに改革のガイドラインとして「セーフシティ 安心、安全で、元気な首都・東京」「ダイバーシティ 女性も、男性も、子どもも、シニアも、障がい者もいきいき生活し、活躍できる都市・東京」「スマートシティー。金融先進都市・東京」の3点を掲げた
出典:小池百合子「まずは身を切る」…一問一答(スポーツ報知)
特にお金の問題で辞任に追い込まれた舛添要一氏を意識してなのか、都知事報酬を半分にすると宣言したことは大きな注目を集めた。

知名度抜群の小池百合子氏を蹴って、自民党が擁立した増田寛也氏とは!?

元々党内でも人気・知名度ともに高い小池百合子氏を推す声があった中、正式に党の推薦を受けたのは元総務相の増田寛也氏。
岩手県知事を務めており、自民党からは「総務相や岩手県知事時代の実績が高く評価されている」と言われているもののこのような指摘を受けることも。

増田氏は総務相だった時に、大都市の法人事業税の一部を地方に再分配する「地方法人特別税」を打ち出した。会見では「東京都の税収が減ったことは、都民の痛手ではないか」と報道陣から問われる場面があった。

増田氏は「(総務相時代だった)2007年から08年にかけて、特に東京と地方の税の偏在が拡大した。都には苦渋の選択だったが、期間を2年程度に限定して導入した」と、緊急的な対応が必要だったと説明。その上で「今は、消費税の引き上げの時に解消すると、制度的な対応は図られている。東京の財政事情は保育、介護、オリンピックなど財政需要が見込まれる。東京都民の税を守るという形で考えている」と述べた。出典:増田寛也氏、出馬表明 総務相時代の「東京→地方への税の再分配」問われ...【都知事選】- huffington post

そんな増田寛也氏の政策は。
待機児童など子育て、超高齢化社会、首都直下地震の三つの不安解消を目指す。成長プランとして(1)2020年東京五輪・パラリンピックの成功(2)観光産業の成長で東京を世界有数の観光都市に(3)東京五輪のエネルギーを20年以降の次の成功につなげるための街づくりを掲げた
出典:<都知事選>増田氏出馬 都政混乱解決へ決意(河北新報)

大物ジャーナリスト鳥越俊太郎氏も参戦! “アベ政治を許さない”の筆頭人

7月12日には、野党統一候補としてジャーナリストの鳥越俊太郎氏が都知事選に出馬することが発表された。若年層でも名前は聞いたことがあると思うが、詳しい経歴は知らないという人が多そうだ。

まずはプロフィールを紹介。鳥越俊太郎氏は京都大学文学部を卒業し毎日新聞社に入社。アメリカにも職場留学し、89年に同社を退社、テレビ朝日系列「ザ・スクープ」キャスターとなり、その後もラジオ番組や報道番組のコメンテーターなどを務めてきた。

出馬は参議院選挙の結果をみて決めたという。

「参院選挙の開票状況を見ているうちに、だんだんこれでいいのかと思って。(改憲派が3分の2という)日本で初めてのことが起きた。このまま僕らが黙っていたらダメなんじゃないかと。(立候補は)誰にも相談せずに。家族はみんな反対です」
出典:鳥越氏「参院選結果に危機感抱き出馬決めた」(TBS NEWSi)


公約に関して問われると、「昨日出馬決めたばかり」 と公約は話さなかったものの、政治とカネの問題、待機児童問題や少子高齢化問題に対する姿勢や憲法改正について関心を見せた。都知事選出馬表明会見の全文はこちら。【全文】鳥越俊太郎氏「76歳、残りの人生を東京都のために注ぎたい」都知事選出馬表明会見 - ログミー

鳥越俊太郎氏の立候補に同じく出馬表明している元日本弁護士連合会会長・宇都宮健児氏が怒り

2014年の都知事選で、舛添要一氏に次ぐ2番目の得票率を獲得した元日本弁護士連合会会長・宇都宮健児氏が今回も出馬表明。前回、前々回の都知事選は共産党などの支援をうけていた。

政策はこんな感じ。

宇都宮氏は「無駄を削って生まれた財源は、都民の福祉に使いたい」と主張。都知事が2代続けて政治資金問題で辞職したことを受け、チェック強化と弱者優遇を強調した上で、「東京から平和のメッセージを発信したい」と、改憲反対も主要政策にあげた。
公約には、豊洲市場への移転見直し▽ブラック企業対策条例の制定▽都独自の「子ども手当」導入検討▽五輪のコンパクト化などを掲げた
出典:出馬会見で宇都宮氏「東京から平和のメッセージを発信」(産経ニュース)
鳥越俊太郎氏の出馬に怒り!? 野党が鳥越氏を擁立することに対決姿勢を見せている。
「野党4党から全く話は聞いていない。密室で協議されており、都政に対しての政策協定も発表されていない。これでは著名で勝てる候補を探してきた与党と一緒。野合と言われても仕方ない」と声を荒らげた
出典:宇都宮健児氏、鳥越氏出馬なら野党の分裂選挙を示唆(日刊スポーツ)

与党VS与党、野党VS野党に!? カオス過ぎる都知事選

前述で上げたように、自民党からは小池百合子氏、増田寛也氏が立候補し対決の姿勢を見せ、野党擁立の候補としては鳥越俊太郎氏、宇都宮健児氏が立候補し対決する構えだ。

これにはネット上で
「都知事選、自民分裂、野党分裂という事態になりそうなので、泡沫共闘という新しい戦い方はどうでしょう?w」
「これで桜井候補とマック候補の事実上の一騎打ちになりますね」
「石田純一とはなんだったのか」
「まーた政策抜きの悪口合戦。自民も野党もまとまらねえ」
といった呆れかえる反応が……。

14日告示、31日投開票となる都知事選の行方はどうなる?

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