(1)原動機のオイルポンプのプランジャ(オイルポンプ内の圧力を調整する弁)で、設計が不適切なため、原動機が高回転時にオイルポンプ内の圧力調整ができないことがある。そのため、油圧が周期的に変動してオイルポンプを駆動させるギヤ(樹脂製)に過大な力が加わり、最悪の場合、当該ギヤが壊れ、エンジンが焼きつく恐れがある。
(2)動力伝達装置で、クラッチプレッシャープレートのベアリングの強度が不足しているため、クラッチ操作を繰り返すと、当該ベアリングが破損することがある。そのため、クラッチが切れず変速ができなくなり、走行不能となる恐れがある。
(3)前輪のブレーキで、ブレーキホースがねじれて組みつけられたものがある。そのため、走行中に当該ホースがラジエタと接触し、最悪の場合、当該ホースが損傷してブレーキ液が漏れ、制動力が低下する恐れがある。
これまでに、(1)について10件、(2)について28件、(3)について3件の不具合があった。事故はない。(R+編集部)
【発 表 日】2016/06/14
【企 業 名】ヤマハ発動機株式会社
【キーワード】ヤマハ、二輪、バイク、オイルポンプ、プランジャ、設計不良、ギヤ、ギア、エンジン、焼き付き、焼きつき、クラッチ、プレッシャープレート、ベアリング、強度不足、破損、走行不能、ブレーキ、ブレーキホース、ブレーキ液漏れ、制動力低下、国土交通省、国交省
【 ジャンル 】二輪車
【 関連情報 】
http://www.mlit.go.jp/common/001134671.pdf
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