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「いーえわたしはローラ姫じゃないわ」村人配置もシナリオだ〈ゲーム作家が語るゲームシナリオ座談会 2〉

2011年3月10日 11時00分
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とみさわ昭仁さん。
座談会に来る直前まで「桃太郎伝説モバイル」の作業をしていたとか。発売楽しみだなあ。はやくうんちに話しかけたい!

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Part1は3人のクリエイターがそれぞれの視点でゲームテキストの条件を考察して大好評。
part2では「このゲームのこのテキストが好き!」をわいわい語ってもらいましょう!
(麻野一哉、とみさわ昭仁、米光一成のプロフィールはこちら


失われた物語を取り戻すことができる

麻野 ゲームのテキストでお気に入りってある?
とみさわ それはRPGでも何でもいいの?
米光 僕は「ドラクエ」で敵にやられたときに「あなたはしにました」って言われるところが好き。勇者に「らっこ」って名付けてたんだけど、今まで「らっこは……」って呼ばれていたのに、死んだときだけ「あなたは……」って急にプレイヤーになるんだよ。今までプレイヤーと主人公が一体化していた「らっこ」として扱ってくれていたのに、死んだときに「お前をゲームから放り出す」みたいなイメージを受けるのね。
麻野 「らっこが死んだ」だとすごい人ごとっぽいからね。誰やねんって。
米光 でも「らっこ」って自分が入れた名前だから、ゲームの世界のキャラでもあり、プレイヤーの俺でもある。
とみさわ プレイヤーキャラクターじゃなくて僕が死んだの!? って恐ろしさは感じる。
米光 生き返ったあとは名前で呼んでくれるのよ「おおらっこよ、しんでしまうとはなにごとじゃ」って。このゲーム世界にもう一回戻してもらえた、みたいな。
麻野 すごいのはどちらのセリフも、普通に生きていたら絶対に聞く事がないということなんですよね。
とみさわ 「あなたはしにました」ってありえないよね。
麻野 突き放しているような印象もあるけど、あまりにアホくさくて、笑えてしまう。ありえないから。
米光 「ドラクエ2」以降はシステムに生き返らせる要素が入るじゃない、呪文やアイテムで復活できたり。でも「ドラクエ1」のときは、「しんでしまうとはなにごとじゃ!」という一言で全てを解決していて、そういうのがゲームならではですごく好き。当時は愛や勇気、熱血ってちょっと笑いの対象だったじゃない。中高生男子は愛の物語とか絶対読まない。でもゲームだと出来る。
麻野 世界を救うなんて大きな物語を恥ずかしげもなく読めるからね。
とみさわ お姫様を助けにいくストーリーなんて、小説だったら読まない。
麻野 どんどんゲームも物語が細分化して、身近な物語になっている。「龍が如く」とか。歌舞伎町のヤクザの方がリアリティあるんだろうな。世界は救うというのはウソくさいけど、女とか仲間とか組をなんとかしたい気持ちなら、わかる、というか。

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