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「ドラゴンクエスト」はドットだろ!? 8ビットがいいんだよ!「横浜妖精奇譚」の挑戦

2011年9月26日 11時00分 ライター情報:とみさわ昭仁

『横浜妖精奇譚』配信キャリアはiモード、Yahoo!ケータイが落としきり¥315(税込み)。Androidマーケットは落としきり¥350(税込み)となっている。チョイスゴコンピュータ・シリーズの中の1作で、ゲーム機にカセットを差して遊ぶという演出がおもしろい。カセットの差し方が悪いと画面がバグったり、経年劣化で本体が黄ばんでゆくなど、無駄に凝り凝りの演出が8ビット世代の郷愁を誘う。

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「東京ゲームショウ2011」に行ってきた。もうね、どのゲームもCGのクオリティが高過ぎて、ライフゲージがなかったらそれがゲームだとわかんないような画面のものがいっぱいあって、ちょっと目眩がした。あと、GREEのブースには白いホットパンツを履いたコンパニオンのお姉さんがひしめいていて、ちがう意味でも目眩がした。

話題作、注目作はたくさんあったけれど、そういうのは普通の情報誌におまかせするとして、エキレビでは、少々目立ちにくい一角に展示されていた1本のゲームに焦点を当ててみたい。それは、携帯電話用アプリ・チョイスゴコンピュータシリーズのアドベンチャーゲーム「横浜妖精奇譚」だ。作者はゲイムマン
おや、ご存じないですか? ゲイムマンとは、ゲーム業界の平和と秩序を守るため(そしてあわよくば女の子にモテるため)、自腹で日本全国を駆け回る、孤高の覆面ヒーローなのだ!

そんなゲイムマンが、ゲーム紹介や評論をするだけでは飽き足らず、とうとう自らの手でゲームを作った。「横浜妖精奇譚」と題するその作品、どんなゲームかは画面写真を見ていただくとわかるだろう。レトロ風味と呼ぶにはあまりにもボキボキなドット絵が自己主張する、ファミコンもろ出しのテキストアドベンチャーだったのだ。いったい、いまは何年なんだよ!
「昭和61年だ」
わっ、ゲイムマン! というわけで、ここからは作者本人に話を聞いてみた。

──なんで、こういうゲームを作ろうと思ったんですか?
ゲイムマン 前々からレトロなゲームを作りたいと企画を温めていたところ、発売元のワンナップゲームズさんが、こういった8ビットっぽいゲームを中心にリリースされているのを見て、企画を持ち込んだのです。
──企画はすぐに通りましたか?
ゲイムマン そうですね。ワンナップゲームズさんのラインナップにはちょうどアドベンチャーゲームがなかったので、わりとすぐに企画は通りました。結果的には、荒井清和先生の「肥後連環殺人 迷宮のブロードウェイ」とテイストがカブってしまいましたが(笑)。
──あれもファミコン時代のアドベンチャーゲームの名作「オホーツクに消ゆ」の雰囲気を継承していますね。わたしが今回ゲイムマンさんの作品に注目したのは、美麗なCGのゲームが市場の大半を埋め尽くしているいまだからこそ、その反動でこういうチープなグラフィックのゲームをまた遊びたいという層が増えているのではないか、と思ったからなのです。

ライター情報

とみさわ昭仁

1961年生まれ。ゲーム開発、映画評論、コレクター研究、古本屋店主、スカジャン制作、DJなど。神保町特殊古書店マニタ書房は、不定休で週のうち半分くらい営業。

URL:akihito tomisawa index

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