昨日起きたSMAP解散騒動を受け、最初に思い出したのがこのフレーズだった。2012年8月、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族」の発売時に大量に流れていた、SMAP出演TVCMのキャッチコピーだ。
記者会見場に現れたSMAPの面々が、ドラクエXのプレー時間確保のために休養を宣言。休養する間、別なSMAPに仕事を穴埋めして欲しい……そんなCM内容が今回の騒動と妙なシンクロを起こす。
思い返せば2000年の「ドラクエ7」発売以降、ドラクエのCMキャラクターといえばSMAPだった。そんな国民的アイドルグループが岐路に立ったまさに同じ日、1986年に誕生した国民的RPG「ドラゴンクエスト」の「30周年プロジェクト発表会」が都内で行われた。
ドラクエシリーズの生みの親・堀井雄二とともにゲストとして登壇したのは、新作スマホアプリゲーム「星のドラゴンクエスト」のCMキャラクター、本田翼だった。

物語に“終わりがある”というのが好き
「ドラクエ6のバーバラは、マスタードラゴンなんですか?」
小学生の頃からドラクエシリーズをプレイし、熱狂的なファンだと語る本田翼。そんな本田が「せっかく堀井雄二さんが目の前にいるのだから、聞きたいことはありますか?」と司会者からふられ、飛び出た質問が、ドラクエファンなら一度は議論になる「バーバラ問題」だった。
この日の発表会でスクウェア・エニックスの担当者が止めるのも聞かず、持ち前のサービス精神でポロリ発言を繰り返していた堀井。ところが、この本田の質問にはさすがに言葉に詰まり、「すごい質問!」とごまかすのがやっと。それでも、「そうとうやってないと(その質問は)出ないよね(笑)」と実に嬉しそう。