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凄いゲームは百年たっても超楽しい。「洞窟物語」が世界中で支持される6つの理由

2011年11月30日 11時00分 ライター情報:池谷勇人
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ドット絵で描かれた洞窟の中は謎でいっぱい。あまりに広大なので、中には明らかに人工物と思われるような施設があったり、ちょっと変わった生き物が暮らす村なんかもあったりする。この洞窟が作られた目的とは……?(写真はDSiウェア版)
(C) 2011 Nicalis.Inc. / Daisuke Amaya Licensed to and published by Asterizm Co. Ltd.

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「洞窟物語」って、つくづく幸せなゲームだと思う。
ゲームを評価するのに「幸せなゲーム」というのも変だが、まあ細かいことはいいのだ。

「洞窟物語」は、かつて開発室Pixelの天谷大輔氏がたったひとりで開発したレトロ風アクションゲーム。2004年にPC用フリーゲームとして配信されたのが最初で、その後海外ではWiiウェア、ニンテンドー3DSなどに移植。11月22日には、ついに日本でもニンテンドーDSiウェア版が配信開始となった(ダウンロード専用/ニンテンドーDSi、DSiLL、ニンテンドー3DSでプレイ可能)。

物語はこんな感じだ。
主人公が目を覚ますと、そこは薄暗い洞窟の中。自分は誰で、そしてなぜこんなところにいるのか? プレイヤーは記憶を失った1台のロボットとなり、襲いかかる敵と戦いながら、広大な洞窟世界の謎に挑んでいく――。
ゲーム内容はファミコンの「メトロイド」に近く、洞窟内に置かれた武器やアイテムを手に入れることで主人公はパワーアップ。洞窟の中にはミミガーと呼ばれる生き物の村や、謎の研究施設、地底湖なんかもあり、進めば進むほど謎は深まっていく。まあ、このへんの情報は検索すればいくらでも出てくるので今回はすっ飛ばします。

で、ぼくがこのゲームを「つくづく幸せだなあ」と感じた理由、その1。
ひとつはやっぱり、「世界で認められている」という点だ。
もともと本作には日本語版しかなかったが、評判を聞きつけた海外のユーザーが英語パッチを作成し、さらには「Wiiウェアで販売したい」というパブリッシャーまでもが名乗りを上げ、ついには家庭用ゲームにも移植されるに至った。日本のゲームが世界市場でオワコン化しつつある昨今、個人開発のインディーズゲームがここまで評価されたというのは異例中の異例だろう。ちなみにWiiウェア版は、海外メディアのレビューで平均89点という高得点を獲得している。

2番目の理由は、「シンプルなゲームは古びない」という点だ。
いくら技術とお金を注ぎ込んで、実写のようなグラフィックを追求しても、それらはいつか古びてしまう。しかしその点、ファミコン時代を思わせる「洞窟物語」のレトロなドット絵やサウンドは、いつまでも飽きることがない。
実は去る11月3日、ぼくは「洞窟物語のウラガワ」という「洞窟物語」ファンを招いたトークイベントに司会として出演していた。
そのとき驚いたのが、7年も前にリリースされたゲームのために、120人以上ものファンがチケット代を払い、わざわざお台場まで足を運んでくれたことだった。

ライター情報

池谷勇人

ゲーム業界を中心に活動するフリーライター、でしたが、2012年にITmediaへ入社。現在はゆるふわニュースサイト「ねとらぼ」で記者をしております。

URL:Twitter:@tekken8810

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