その後、ドラマや映画での活躍がなかなか見られないのは所属事務所と独立について揉めているから……というのはなんとなく知っていたが、7月15日に芸名を「のん」に改めて再出発するというニュースを聞いたときは驚いた。

能年さんの代理人弁護士は改名の理由について、「能年玲奈の名前で契約していた所属事務所との関係を考慮した」と説明している(朝日新聞7月15日)。
そんな中、週刊誌の『FRIDAY』7月29日号が能年さんの独占撮り下ろしと7時間にわたる密着インタビューを敢行した。
撮り下ろしグラビアの中の能年さんは、イメージどおりのイノセントな笑顔が満開。インタビュー記事はひとり語りのスタイルになっており、彼女の言葉がよりストレートに伝わるように書かれている。
インタビューによると、新しい名前を決めたのは「7月上旬」のこと。「いろいろありまして――」と含みを持たせているが、やはり上述の「所属事務所との関係」ということなのだろう。当初は「rena」という名前も候補だったそうだが、いろいろ書き出しているうちに「のん」が出てきたのだという。
「簡単だし、響きがいいですよね。それに『のん』って英語の小文字で書くと『non』になる。ニコッて笑ってる顔文字みたいになるんです」
顔文字……見える……ような……見えない……ような……。
さて、気になる能年さんの近況だが、現在は「すごく楽しくお仕事をするために、パワーアップするための準備」の最中とのこと。
発声のレッスン(やっぱり生ゴミ先生と一緒なんだろうか)をしたり、クラシックバレエを始めたりしているが、レッスン以外の日は小泉今日子からプレゼントされたミシンで洋服を作っているのだとか。小泉今日子と2人でミシンを買いに行ったとき、店員に親子だと勘違いされたエピソードも嬉しそうに披露している。というか店員、芸能人知らなすぎ!
あとは「遊び」でミック・ジャガーやエアロスミスのステーブン・タイラー、ベニチオ・デル・トロの顔マネをしているそう。「表情とかメイクで研究するんです」とは語っているが、ざわちんというより南伸坊みたいなことを一人でやっていたということろうか? 一刻も早い公開が待たれるところだ。
ブログにアップして反響を呼んだ『おそ松さん』のコスプレ写真についても言及。「パーカの下にはシャツを着ている」とか「チョロ松はロールアップしている」とかアホ毛の本数とかを調べ上げてコスプレに臨んだそう。『おそ松さん』への並々ならぬ愛情がうかがえる。
また、作曲もしたいと考えているよで、ラモーンズやゴーゴーズ、レベッカなどを聴いて研究中らしい。ちなみに好きなのはシンディ・ローパーで、カラオケに行くと3~4時間は歌い続けているという。ラモーンズ・ミーツ・シンディ・ローパーの能年ロックを楽しみにしてます!
「現状、お仕事は何も決まっていません」という能年さん。とはいえ、「ワクワクしています!」というのだから、ちょっと安心。ベースはあくまで女優。
ほかにもエピソード満載のロングインタビューとグラビアたっぷりの『FRIDAY』。『FRIDAY』デジタルでは、能年さんのオリジナルメッセージ動画も公開している。なんとも彼女らしい脱力コメントはファン必見だ。
それにしても、『FRIDAY』の特集の巻末プロフィールに「のん」と書いてあるのを見ると、「ああ、本当に改名したんだなぁ……」と実感せざるをえない。同誌の記者が「ウチと文春だけが味方」と思わずつぶやくほどの過酷な状況に置かれている能年さんだが、わが「エキレビ!」も及ばずながら味方ですので、がんばってくださいね!
(大山くまお)