今注目のアプリ、書籍をレビュー

16

村上春樹『騎士団長殺し』「第1部 顕れるイデア編」を読んでみた

2017年2月25日 10時00分 ライター情報:米光一成
2017年2月24日に発売された村上春樹の新作『騎士団長殺し』
どんな話で、どんなあらすじで、そもそも読むべきなの?
というみなさんのために、整理券をもらって23日11:40からに新宿紀伊国屋に並んで0時発売でゲットして、ひとまず徹夜で「第1部 顕われるイデア編」を読みましたよ。

“今日、短い午睡から目覚めたとき、<顔のない男>が私の前にいた。”
『騎士団長殺し』のプロローグは、幻想的なシーンから始まる。
顔のない男が、「肖像を描いてもらいにきたのだ」と私に語る。
『騎士団長殺し』というタイトルとプロローグで、「おおおお、中世ファンタジーなのか?」と驚く。
“靄が突然の疾風に吹き払われるように、一瞬にして空中に消え”る顔のない男。
どんな物語が始まろうとしているのか。

本編が始まると、舞台は現実世界だ。
最初の章で、この物語の枠が語られる。
“その当時、私と妻は結婚生活をいったん解消しており、正式な離婚届に署名捺印もしたのだが、そのあといろいろあって、結局もう一度結婚生活をやり直すことになった。”
『騎士団長殺し』は、この九ヶ月の別離の期間の物語であること。
しかも、その時期は、混乱状態にあったこと。
“この時期のできごとを思い出すとき(そう、私は今から何年か前に起こった一連の出来事の記憶を辿りながら、この文章を書き記している)、ものごとの軽重や遠近やつながり具合が往々にして揺らぎ、不確かなものになってしまうのも、またほんの少し目を離した隙に論理の順序が素早く入れ替わってしまうのも、おそらくはそのせいだ”
「信頼できない語り手」であることが宣言される。
『騎士団長殺し』を待つ列

17ページ。“妻と別れてその谷間に住んでいる八ヶ月ほどのあいだに、私は二人の女性と肉体の関係を持った。どちらも人妻だった。”
いきなり人妻ふたりと肉体関係宣言。
けっこうベッドシーンが多いのである。
18ページ。“最初に関係を持ったのは、二十代後半の背の高い、黒目の大きな女性だった”。彼女とどのようなセックスをしたのかが語られる。
19ページ。“その次に関係を持ったもう一人の人妻は、幸福な家庭生活を送っていた”。こちらも、どのような関係か語られる。
この後も、主人公はモテまくる。
十三歳の少女とのおっぱい&おちんちんトーク。放浪中の名も知らぬ女性とのセックス。
官能的なシーンと、謎で、物語をぐいぐいと引っ張っていく。

“「とても悪いと思うけど、あなたと一緒に暮らすことはこれ以上できそうにない」”
と、妻が別離を言い渡す。

ライター情報

米光一成

ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学客員教授。代表作「ぷよぷよ」「BAROQUE」「想像と言葉」等。

URL:Twitter:@yonemitsu

コメント 16

  • 匿名さん 通報

    うん,前回と同じく別にそんな気ないけどなぜかモテまくるキザッタらしい野郎が主人公なのはわかったわ。読まない。

    35
  • 匿名さん 通報

    そういえば、一冊も読んだ事なかったな。興味も無いし、これからも読まないだろう。まあ、およそどうでもいい事だが。

    20
  • 匿名さん 通報

    春樹は読まない、下世話すぎる。文化とは言えない。

    16
  • 匿名さん 通報

    ベッドシーンが多いのか(笑)。フランス書院からでも出せばいいのに。

    15
  • 慎治さん 通報

    「南京大屠殺」は歴史の事実だ、村上先生が嘘を作り得ない!人を侮辱するに程がある。おまえたちは下品な言葉使って海外の人が全部読める。顔が潰れほうがいいか。

    4
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品