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BD化で「最もきれいなlain」が誕生。この尋常ならざるこだわりを見よ!

2010年11月18日 11時00分 ライター情報:たまごまご

98年に未来を示唆した謎多き作品が、今12年の時を経て最高の画質でよみがえる。単なるアップコンバート版ではなく、このためにわざわざ再撮影をしたスタッフの恐るべき熱意!

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プレゼント・デイ。プレゼント・タイム。HAHAHA!
不気味な笑い声とともにその番組は始まったんだよ。
時は1998年、まさに世紀末。皆が世界に不安を感じ、インターネットの普及の新しい扉に驚き、歓喜とうさんくさい予感に世界中が戸惑っていた時代に「serial experiments lain」は放映されました。岩倉玲音という少女を通じて「リアル世界」と「ワイヤード」というネット世界を描いた、今にして思えば現在の状況を予言していたかのような、カルト的人気を誇る作品です。

この作品がBD化しました……と言っても最近は過去作品のBD化が非常に多いですね。「そんな驚かなくてもいいんじゃね?」と思われるかも知れませんが、この作品に関してはちょいと事情が違う。
BOXのパッケージ曰く「35mmフィルムからのHDテレシネを、全カットデジタル修正! さらにデジタルパート再撮影により全編HD24p化を実現!」したのです!

はい! ぼくには何を言ってるのか全くわかりません!
これだけは言えます。BDを見た瞬間衝撃を受けました。これは98年に流された映像と全く違う超絶画質だ、と。
放映当時、地デジなんてないアナログ全盛期ですし、DVDはビデオより超キレイだよねーなんて言っていたわけですよ。自分もDVDは買って何度も見ていた作品でしたので、今更BD化っていってもなーと考えていたのですが、制作者さんのブログを読んでいると、単なるアップコンバート版(デジタル処理で画面を引き伸ばして、ノイズを消してきれいにしたもの)と違うただならぬオーラがあることに気づきました。

serial experiments lain Blu-ray LABO プロデューサーの制作日記

大体の過去作品のBD化はアップコンバートがメイン、そこそこ結構キレイには見えるんです。しかし「lain」BD化スタッフはアップコンバートで終わろうとしませんでした。
この作品、フィルム撮影とデジタル撮影の両方が行われています。まずフィルム部分。98年当時としては珍しく35mmフィルムで撮影していましたためフィルムの保存状態は良好。それを生かして、HDテレシネ(フィルム映画をテレビジョン信号に変換する作業)を全カットデジタル修正することで、元フィルムの画質を劣化させることなくHDデジタル化しなおしました。
少しややこしいのですが、フィルム→テレシネ→データ化という、撮影されているものの再撮影をしたと思ってください。そのため本編のフィルムパートは保存されているフィルムの美しさをそのまま再現しているのです。
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ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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