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今夜金曜ロードSHOW「千と千尋の神隠し」7つの謎、舞台はほんとに風俗産業!?

2012年7月6日 11時00分

ライター情報:米光一成

『クラバート』プロイスラー/クラバート
 『千と千尋の神隠し』の発想の源となったファンタジー小説。唐突だと感じられた展開の謎が、これで補完できる!?

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今夜の金曜ロードSHOW「千と千尋の神隠し」だ!
ジブリどんだけやるんだよ、もう金曜ジブリSHOWでいいんじゃないかーって言いたくもなるが(来週は「となりのトトロ」ですよ)、何度やっても視聴率取れちゃうんだからなー。すごいなー。
『千と千尋の神隠し』は、2001年7月20日に日本公開された宮崎駿監督の劇場用長編監督作品8作目。

八百万の神々が集う湯屋を舞台に、10歳の少女、千尋が大冒険を繰り広げるファンタジーアニメーション。
神々のやることですから、もう理屈なんか通用しないのをいいことに、これでもかと詰め込まれた奇想と絢爛。
「これどういう意味だろう?」なんて考えたりせずに、豪華で躍動感あふれる動く絵に心酔して楽しめばいいんだけど、さすがに、もう何回も観てしまったって人も多いだろうから、ここらで、さらに、もっと楽しむために、7つのポイントに注目してみました。


【1】実は娼館を舞台にした物語って本当?
「千と千尋の神隠し」は娼館を舞台にした物語である。と、映画評論家の町山智浩が指摘している(ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記)。
日本版「プレミア」の2001年6月21日号で、監督本人が“「今の世界として描くには何がいちばんふさわしいかと言えば、それは風俗産業だと思うんですよ。日本はすべて風俗産業みたいな社会になってるじゃないですか」”と答えているらしいのだ。
「ロマンアルバム 千と千尋の神隠し」のインタビューでも、湯屋に大浴場がない理由を聞かれて、こう答えている。
“そりゃあ、いろいろいかがわしいことをするからでしょうね(笑)。”
そういったイメージを含むことは確からしい。
また、こうも答えている。
“あれは日本そのものです。ついこの間まであった紡績工場の女工たちの部屋とか、長期療養所の病棟とか、みんな千尋が暮らす湯屋の従業員部屋のような、ああいうものだったんですよ。日本は少し前までああいう感じだったんです。”
娼館でしかないと考える必要はなくて、さまざまな働く現場というものをイメージの源泉としてもっているのだろう。


【2】カオナシって何者!?
カオナシはカオナシだ。でいいような気もするのだが、何かと気になるキャラクターである。
宮崎駿は、後半の展開をどうするか悩んでいる時に、たまたま、まだ名もつけてないキャラクターが頭をよぎり、あれを使えばいいんだと気づいたと、語る。
“ですから、こういうキャラクターを出そうと思って始まったものではなくて、無理矢理ストーカーになってもらったんです。

ライター情報

米光一成

ゲームデザイナー/インターフェイスデザイナー/立命館大学映像学部教授/電子書籍部部長。ゲーム「ぷよぷよ」「BAROQUE」「トレジャーハンターG」の脚本監督企画担当。著作『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』『男の鳥肌名言集』等。宣伝会議編集ライター講座上級コース専任講師。
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