いよいよ明日25日(土)、フジテレビ系・土曜プレミアム(21時~)にて「ワンピース エピソード・オブ・ナミ 航海士の涙と仲間の絆」が放送されます。
ワンピースアニメの原作リメイクとしては劇場版第8作「エピソード オブ アラバスタ」、第9作「エピソード オブ チョッパー」に続いて3作目。
原作では序盤・偉大なる航路(グランドライン)に突入する前の大きな山場であり、そして現在テレビで放送中の「魚人島編」にも大きく関わる、ナミの故郷ココヤシ村でのエピソード「アーロンパーク編」です。

今回の制作の経緯などは加藤レイズナ氏のレビューも参照いただきたいのですが、巻を重ねるごとに増える初版発行部数は最新67巻で405万部を越え、もはや国民的コンテンツとなった『ONE PIECE』の中でも「アーロンパーク編」は特に人気を集めるエピソードであり、麦わらの一味もまだルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジと少ないので、実はまだ『ONE PIECE』をちゃんと見たことがない、という人にとっても入門編としてオススメだと思います。
今回フィーチャーされるナミは、「航海術」「天候の知識」という、航海にはなくてはならない技能を持つ一味のキーパーソンですが、一方で、超人的・バケモノ的強さを誇る登場人物たちの中において、ウソップと並ぶ「普通」のキャラクター。そんなナミがどうやって周囲に対して伍していけるのか。ナミのキャラクター性、強みと弱みをこれまでのナミ名言から見直してみることで、明日の放映の予習をしてみましょう。

【ナミのバストはIカップ】
まずは基本情報のおさらいから。
各キャラクターの誕生日から身長体重まで、細かな裏設定まで決まっているのが『ONE PIECE』。当然、ナミのパーソナルファイルも充実しています。誕生日は7月3日のかに座。初登場時(18歳)の身長は169cmで、サンジのバストスコープによるとスリーサイズはB86・W57・H86です。
その後、島を越えるたびに成長した体はコミックス37巻時点でB95(Iカップ)・W55・H85に育ったことが判明しておりますが、ひとまず明日の放送ではB86のまだまだプリティなナミをお楽しみください。
あ、ちなみに聞かれていませんが、ロビンのスリーサイズはB99(同じくIカップ)・W59・H89です。



【ナミの夢は「世界地図」の作成】
『ONE PIECE』と言えば、ルフィの「海賊王に、おれはなる」(ドン!)よろしく、麦わらの一味一人ひとりに、「夢」「目標」があることは有名です。もちろん、ナミにとっての夢も語られています。

「私は 私の航海術で世界中の海を旅して 自分の目で見た“世界地図”を作るの!!」
9巻 第77話「夢の一歩」

それぞれに得意分野があり、その道のプロフェッショナルとして航海を支える“仲間”である麦わらの一味。ナミも初登場時から天候に関する深い造詣と洞察力を発揮しており、あのぼーっとしたゾロをして「天候まで操るのか…海を知り尽くしてるな その女 航海士になってくれねェかな」と言わしめます。また、天候の見立てや航海士の腕だけでなく、測量士として海図を書く能力も高く、明日の放送でも、そんなナミの測量士としての天才っぷりも存分に描かれるハズです。


【ジャイアニズム・ナミ】
「あーもーバカねー!! 私のお金は私のものだけど 私の契約はあんたら全員の契約なのよ!!」
13巻 第111話「秘密犯罪会社」
「さ…3億ベリーっ!!! 空島での冒険が遂に身を結んだわ!!! 大金持ちよ 私っ」
「私“達”だろ」(byウソップ)

34巻 第325話「フランキー一家」

全編を通してちょいちょい顔を出すのが、自己中心的なナミ。
それに翻弄されるゾロやウソップとのやり取りも見所のひとつですが、女性キャラの方がしっかりしていて、自分の主張・意見をハッキリと持っているのも『ONE PIECE』の特徴と言えるかもしれません。


【涙の似合う女・ナミ】
そんな強い女性・ナミですが、一方で時折見せる「弱さ」もやっぱり魅力です。

「……もういいよ!! やっぱりいいよ!! 助けなくていいから お願い!! もう誰も死なないで!!!」
9巻 第79話「生きる」

今回の「アーロンパーク編」は、ナミの強さ(強がり)と弱さの両面が堪能できること間違いなし。そのギャップを多いに楽しんでみるのはいかがでしょうか。
また、『ONE PIECE』が何度も読み返したくなるのは、ひとつのセリフがそこだけで終わるのではなく、後にそのセリフに対する答えが描かれるところ。

「もう泣かないって決めた!! 一人で戦うって決めたの!!!」
9巻 第79話「生きる」
「もう泣くだけ泣いた…!! 弱音も吐いた……!! 覚悟も決めた!! 行かなきゃ………!! みんな戦ってるんだ!!!」
10巻 第88話「死んで!!!」

このように、ひとつのシリーズの中で表裏一体となるセリフ(そしてタイトルも)がしばしば登場します。
アニメではどのように演じ分けられるのかも多いに注目しましょう!


【人一倍仲間思い。それがナミ】
「望むものを一人で手に入れて何が楽しいの? ほんとは…!!! やりたいことも欲しい物も…たくさんあるけど……このままあいつらを捨ててあんたと一緒に行くくらいなら!!! 私もう!!! 何もいらない!!!」
30巻 第282話「望み」
「今更ですって?今からよ!!! ルフィ達なら大丈夫 あれくらいじゃやられない!! これからロビンを奪い返すのよ!!! 迷えば誰でも弱くなるもの 助けていいんだとわかった時のあいつらの強さに限度なんてないんだからっ!!!!」
38巻 第359話「ビンゴ」
「仲間全員分の命がかかってんのよ!! 私は“航海士“!! 海上にいる間は責任重大よ!! 船長の望む場所へくらいどこへでもちゃんと連れてってあげられなくちゃ!!」
61巻 第359話「SPECTRUM」

「仲間」は『ONE PIECE』のテーマとも言えるワードですが、そんな仲間への想いが誰よりも強いのがナミです。上記のセリフを始め、随所に仲間への信頼の言葉、思いやりが描かれます。
特に「アーロンパーク編」では、物語の中で初めてと言ってもいい麦わらの一味の「チーム戦」が描かれ、ナミを巡るアーロンとルフィの攻防の中でも「仲間とは何か」の視点が重視されています。ルフィやナミをはじめ様々な登場人物が「仲間」という言葉を発することになるエピソードですので、その頻出頻度にも注目してみると面白いでしょう。


原作マンガだけではなく、アニメもやっぱり魅力的な『ONE PIECE』。
この冬には原作者・尾田栄一郎総合プロデュースの最新劇場版「ONE PIECE FILM Z」の公開も決定! まだまだ盛り上がるワンピース世界を味わい尽くす上でも、まずは明日の「ONE PIECE エピソード オブ ナミ 航海士の涙と仲間の絆」をしっかり押さえましょう!
(オグマナオト)