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アメリカ軍が8種類のゾンビに本気で対策「CONOP 8888」を読んでみた

2014年5月19日 10時00分 ライター情報:tk_zombie

WEBからダウンロードできる秘密文書「CONOP8888」の表紙です。

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カーネギー国立平和基金が発行するForeign Policyが「CONOP 8888」という国防総省の防衛プランを入手・公開し、CNNを始めとした他メディアでも大きなニュースとなった。この防衛プランにおける仮想敵が、ロシアでも北朝鮮でもなく、ゾンビだったからだ。

かつては米軍の極秘ネットワークにあったという「CONOP 8888」だが、今ではWEBで公開されていて誰でも読める。実際に読んでみたら、想像だけではとうてい書けない、具体的で細やかな内容に驚いた。

まず計画の要約の章では、作戦行動について6つのフェイズ(構想、予防、主導権奪取、制圧、安定化、文民への権限委譲)それぞれに対して、防衛、攻撃、文官援護の3種類を定義しており、事態の予測から対処、収束に至るまで、各部署が取るべきアクションを明確にまとめている。補足として、やるべきことだけでなく、やってはいけないこともきっちり書いてあるのが、いかにも軍隊だ。

次に続く基本計画の章では、想定される状況、作戦遂行時の条件、ミッションステートメント、司令官が達成するべき目的、重視する施設(病院、発電所、法執行機関など)や、優先して維持する社会システム(感染者の速やかな隔離、危機管理体制の統合、水や食物などの物流維持、警戒や警報システムの確立など)がまとまっている。ここまで細かく決めておくものなんだ、と感心すると同時に、外敵に対して軍隊がどのように運営されるのかがよく分かる。

この具体的で細やかな配慮は、ゾンビにも適用されている。社会への脅威を見積もるために、この文書ではゾンビを8つに分類している。病原体、放射能、黒魔術、宇宙由来、兵器利用、寄生生命体、ベジタリアン、ニワトリ。後半二つは一見意味不明だが、「ベジタリアン」は「Plants Vs. Zombies」に出てくる植物しか襲わないゾンビ、「ニワトリ」はアメリカの農家が安楽死させて肥料にしている卵を産まなくなったニワトリが、死にきれずに土壌から抜け出てくる社会問題を元にしているとのことだ。

この他にも「黒魔術ゾンビを相手に戦えるのが従軍牧師だけだとすると、無神論者は戦力外になる」など、細やかすぎる記述を読むと、これはさすがに冗談だろうと思う。しかし、この文書はただのジョークではない。米戦略軍の報道官は、この文書の目的を「軍の内部の演習で使用される訓練用のマニュアルで、架空のシナリオを通じて軍事計画や治安、秩序の発展に関する基本計画を学ぶためのツール」と説明した。

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