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今夜金曜ロードSHOW「となりのトトロ」子ども心を捉えて放さない「隠された暖色」

2014年7月11日 09時00分 ライター情報:たまごまご

みんな大好き!『となりのトトロ』。でもなんでみんな大好きなんだろう、どの時代の子でも見入ってしまうのはなぜだろう。そこにはちゃんと計算された意図がありました。

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今週の金曜ロードSHOW!は『となりのトトロ』
すごくない? たった一本、90分弱のこの映画が、日本中の子どもたちを夢中にさせて、今や誰でも知っている国民的アイドルですよ。
それどころか世界に知れ渡る存在ですからね、トトロ。こわーい!

老若男女問わずいつになってもみんな大好きなトトロ。とりわけ子どもの心をがっちりつかんで離しません。1988年当時から今まで、どの世代の子どもでもトトロ大好き!
……どうしてなんだろう?
決して偶然そうなったわけじゃない。子どもたちがトトロを好きになるように宮崎駿は細かく計算を重ねて作っています。
なぜ子どもがトトロを好きになるのか、5つのポイントに分けて徹底分析!

1・隠された暖色
柔らかい暖色には、親しみやすさや安心感を与える効果があります。淡い赤、オレンジ、茶色、肌色。
でも『となりのトトロ』の映画のイメージは緑や青だと思う。空と大地の二つにくっきりわかれているから。はっきりした暖色ってメイやサツキの私服とかネコバス、あとOPとEDくらいです。
この作品、こっそり隠れた部分に暖色が使われています。

「林や雑草のしげみの暗がりというと、色を青味の方に落としていくのがほとんどなんです。そうすると、どうしても冷たい暗がりになってしまう。だから、暖かめのグリーンとか茶系の色を、暗い方にどんどん入れていくんです」
「庭なんかの土に関しては、宮崎さんから、関東ローム層の赤土がほとんどだから、赤くしてほしいといわれたんです」
『ロマンアルバム となりのトトロ』美術・男鹿和夫インタビュー)

ほぼ全編にわたって描かれる雑草の影に茶色が混じり、葉っぱがあったかい色をしています。
土は、自分の地域の色と較べてみてください。多分思っているより赤いです。

キャラクターを描く輪郭線は、一部を除いて茶色で統一されています。
この当時はパソコン作画は行われていません。セル画で、通常は黒線(黒カーボン)だったのを、茶線(茶カーボン)にしています。
茶カーボンには大変な問題点がありました。筆圧が強いと線が出ないことがある。
黒カーボンと違って細いと線がやっぱり映らない。太さのバランスなどを整えるため仕上げのスケジュールは大きく圧迫されました。
それでも茶カーボンにこだわった。おかげで、背景の隠れた赤みと上手くマッチ。見ていて心地よい画面が完成しました。

2・子どもはまっすぐ走らない
『トトロ』は、よく走るアニメです。
しかし、きれいにまっすぐに走るシーンはほとんどありません。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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