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寝取られたり死なれたり富貴子大災難「新・牡丹と薔薇」29話

2016年1月14日 09時50分 ライター情報:木俣冬
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「新・牡丹と薔薇」(東海テレビ、フジテレビ 毎週 月〜金 ひる1時25分〜)1月13日(火)第29話「惨事!? 危機は突然に・・・」より 原作・脚本:中島丈博 演出:藤木靖之
イラスト/小西りえこ

富貴子の差別発言がヤバ過ぎる


サブタイトルの「惨事!?」の「!?」マークはなんですか。惨事に決まっていますのに、「?」は要らないでしょう、「惨事!!!」でしょう。
29話は一気に来ました。
朝ドラが不倫も妾もなくひたすら健全極まりない代わりに、昼ドラはモラルをかなぐり捨てていくことで、朝昼、いいバランスを保っています。

なんてったって、コレ↓ですよ。
「いやあ、女王様にはかなわない。こちとら愛の奴隷でございますよ」
公式サイトの名台詞コーナーとかぶるとわかりながら、この台詞はピックアップしないわけにはいきません。
この台詞は、富貴子のボーイフレンド・清塚雅弘(中山卓也)が、富貴子といい感じになりかけていたにもかかわらず、その妹・美輪子の誘惑に負けてしまった自分に対する自虐です。
もっとも、富貴子に婚約者がいると美輪子に聞かされ、二股かけられた悔しさを冗談で誤摩化すしかなかったのかもしれません。
いずれにしても、美輪子の罠にまんまとハマってしまったのです。
美輪子(逢沢りな)に、私とお姉ちゃんとどっちが好き? 試してご覧になる? とグイグイ迫られ、彼女があらかじめ押さえておいたホテルの部屋に連れ込まれた清塚は、お金とカラダとどっちがいいの! と追いつめられます。
見くびるんじゃない! と一度は拒否した清塚でしたが、結局、女体を選んでしまうのです。
かつて、美輪子の死んだ元カレ・多摩留(戸塚純貴)もぼたんに迫られ、肉体の欲求を抑えることができませんでした。中島丈博先生は男の人にこれっぽちもロマンを託さず、ただただしょうもなくも悲しく滑稽な生き物として描きます。
そして、女は残酷で異常に。
清塚を寝取られて怒った富貴子は、一度は美輪子に刃物を向けますが、すぐに抱き合って仲直り、ダブルデートで、ばかみたいに美輪子とはしゃぎます。
そして、瀬尾綱輝(片岡信和)につれてこられた屋台で、「こういう下品な屋台は大嫌い」「こんな気持ちの悪いもの食べさせて」なんて言いだす富貴子。

育ての親の店が実は嫌いだったのでしょうか。瀬尾に嫌われたくてわざとなんでしょうか。それにしても、屋台の人やお客様に聞こえるように言うことはないですよね。もちろん、ここで瀬尾が刺されるという展開にもっていくために、店の人とトラブルを起こす必要性があったのでしょうけれど、やっぱり富貴子もちょっと精神バランス、ヘン!!
美輪子に触発されて、富貴子の心の奥底に溜めていた狂気が噴出してきたのかもしれません。
その犠牲になった瀬尾が哀れでなりません。
多摩留の「人を好きになると悲しくなるってこと」「やるせなくってさ、心がけだるくて」などという台詞を思い出しました。男は悲しそうですが、女はちっとも悲しくなさそうです。
男全員、オスのカマキリみたいに描かれていますね。
(木俣冬)

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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