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五代の穴を埋めるお姉ちゃん・はつ「あさが来た」96話

2016年1月25日 09時50分

ライター情報:木俣冬

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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)1月23日(土)放送。第16週「道を照らす人」第96話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:西谷真一
イラスト/小西りえこ

96話はこんな話


五代(ディーン・フジオカ)を失い、しんみりしているあさ(波瑠)の元に、やってくる人たち。
謎の「月曜日のへいさん」(辻本茂雄)は、元大蔵省につとめていた山崎平十郎なる人物で、銀行経営の強い味方になってくれそうだ。
そして、和歌山にいるはつ(宮崎あおい/崎の大は立)が、10年ぶりにあさを訪ねてきた。

五代を語る


五代の後日談がまた泣ける。
美和(野々すみ花)は、五代の根っこは御武家さまだったと、言う。
じつのところ、商売はからっきしで、死んで残ったのは借金ばかり。若い人の面倒ばかり見て、薩摩出身のお役人にも気前よくお金を貸していたというのは、実を生かしているようだ。

「大久保(利道)様かてそうです。自分の蓄え増やすことなどいっこもかんがえんと、身を削って、お国のために働いて」
「みな、死に場所探してはるみたいに思われてな。」とか、「けど今頃、ふたりでようやっとほっとして、いまのニッポンで文句でも言いながら、お酒飲んではるんやないやろか。」とか、美和が意味深な台詞を担当している。
いまのニッポンに、五代みたいな人はいるだろうか、なんて思わせるような発言をした美和は、当初、新次郎のいい人なんじゃないか疑惑を担当していたのが、西洋ふうのカフェレストランを経営し、政治経済に関わる人物たちの集う場になっていくことで、五代のことや社会のことを見つめるようになり、結果、このように重要な話をすることとなった。

インテリへいさん


五代がいなくなっても、あさには、すぐに新しい救いの手が差し伸べられる。

元大蔵省、ドイツ留学の経験もあるインテリ・平さんだ。
「へい」しか言わないから「(月曜日の)へいさん」と呼ばれていたこの人物を、新次郎は「ほんまに、へいさんだしたがな」とのんきに大喜び。まったく、和ませてくれるおひとや。
はたして平さんは、これから、あさの銀行計画を助けてくれる人材になるのだろうか。
平さんもなかなかユニークなキャラクターのようだが、五代の穴を埋めるには、
もの足りない。
そこは、姉はつという強力なキャラクターを再登板させる。じつにみごとな戦略だ。

あさの子供時代役・鈴木梨央、再登場


あさにとっての課題は、娘の千代。
あさの子供時代を演じた鈴木梨央が千代役で再登場して、女の子らしくなかったあさと比べて、ドレスに憧れる女の子らしい子供の表情を鮮やかに演じ分けた。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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