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映画「オデッセイ」は原作ファンから観ても傑作か

2016年2月23日 09時50分 ライター情報:たきりょうこ
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オデッセイ、観てきました。面白かったですよ、もちろん。
でもちょっと待っていただきたい。私は火星の人を先に読んだ原作ファンです。
オーケイ、わかりますよ。原作ファンが映画を観て満足するわけないって言うんでしょう。はい、その通りです。

読んだ方にはおわかりいただけると思う。私が今、原作のワトニーになりきっていることが。

なりきり続けて文章を書くのは疲れるので、そろそろ素にもどります。ワトニーはそういうやつだし。


小説からカットできる部分の選び方はとても的確



小説の情報量を映画にしようと思ったら、カットされるのは仕方のない事です。
おそらくワトニーがアレス4のMAVを分解した時と同じように、泣く泣くはずしていったのです。

特別映像に削られたエピソードがいくつか形を変えて入っているところを見ると、ほんとに泣く泣く削ってそうです。

オデッセイクルー紹介


ワトニーが火星でクルー全員分の実験を代行する様子


情報量を保つために映画を前編後編に分けるのは、ワトニー救出をアレス4に引き延ばすようなものなので賛成しません。監督は正しい。
でも情報が削られると、どうしても伝わってくるテーマがシンプルになります。
映画オデッセイだったら「絶望的な状況でもでポジティブさを失わない」とか「一人の男を世界中が助けようとする美しさ」とか。
原作火星の人でももちろんそこは大きなテーマとしてあるんだけど、もうちょっと細かい部分で、複雑に色々、あるんですよ。

「科学オタク達へのあふれる愛情」とか。

NASAに連絡がついたらついたでウザくなる、組織らしい重たさとか。

ふざけたセリフとか。

脇役のキャラクターとか。

その設定とか。

細かくなりすぎました。ただ紹介したかっただけです。

ワトニーは超人じゃない


ワトニーは問題解決能力にすぐれたたいへん優秀な宇宙飛行士ですが、普通の人でもあります。
映画ではいくつかのエピソードを削る事で、普通っぽい部分が端っこくらいしか入ってないので
「絶望的な状況でもジョークが言えるメンタル超人」に見えますが

ワトニーに共感できる部分がいくつか用意されてて、応援したくなるのが原作の上手いところです。

悪くないテディとイヤなやつのミッチ



NASA長官のテディは作中、2回の判断ミスをします。
何が正解かは結果論でしか出せないような問題なので、テディの判断が物語上たまたま悪い結果に繋がった、というだけです。

1回目はワトニーに送るサプライ機を作る際、時間をどうにか捻出するために「点検」の工程をはぶく決定をした時。
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ライター情報

たきりょうこ

漫画アシスタント/ライター/イラストレーター  元SE。細かいことを気にする映画の感想・おおざっぱな体験レポートなど。書いたものは全部楽しんでます。

URL:Twitter:@ryoko_t3

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