「二度と海里に近づかないで、このどろぼうネコ!!」
海里と二人でいるところに現れた優香。妻の反撃がはじまった……夜に放送されているだけで、昼ドラのようなドロドロ展開の6話。

タッキーがラスボスと対面「せいせいするほど、愛してる」6話
原作6巻
久野と千明が関係を持ったにも関わらず、あかりを弄んだことを怒る千明。あかりと久野は進展あるのか……。

妻の反撃、ラスボスも登場


意識がない隙に夫が愛人を作っていたと知れば、怒り狂うのも仕方ない。そもそも、姉の遥香が未亜と海里の逢瀬を盗撮し、社長から金を要求しよう画策したことが発端で、しかも優香名義で金を借りまくっているというからタチが悪い。この写真をきっかけに色々なことが崩れていく……。

社長に呼び出されて問いつめられる未亜と海里。
「ジミーチュウの宮沢さんと婚約してるんです」
未亜が咄嗟についた嘘で、ティファニーに呼び出された宮沢。場の空気を読んで芝居を打ってくれた。しかし、未亜は大阪転勤の内示が出てしまう。
しかも真っ昼間のオフィスでシャンパンを開け、転勤を告げて乾杯……って怖いわっ!
夫婦喧嘩をして突然新潟から上京してきた未亜の母親(小林幸子)。ニコニコ動画では「ラスボス」の愛称で親しまれている小林幸子。6話で初登場にも関わらず、宮沢と海里の両方と食事をして、娘の未亜には、
「あなたが選んだ人生なら全力で応援するわ。そばにいる人を大切にしなさい。本当に好きだと思える人は、一生に何人もいないわ」
さすがはラスボス、最後は心に刺さる言葉を残して去っていった。

目を閉じてタッキーと妄想デート


宮沢に頭を下げて謝った海里も素敵だったし、かなり厄介な姉妹を前に、看病している姿は健気で……。会社での立場、優香の看病、未亜との恋愛、色んなことを背負っている海里。
優香に「まだ思い出せないのか、事故当時のこと。思い出してくれよ、大切なことなんだ」と問い詰めるものの、まだ指輪を外さないのは、責任感の強さだろうか。

ちなみに、今回は“ながらエアギター”だった。マットを折り畳んでポイ、椅子をどけて隅々まで掃除機をかける。心が荒んでいても掃除をおざなりにしない海里。これも責任感か……。


さて、会えない二人は電話でデートの妄想をしていて、これが乙女ゲームのようでキュンとした。
「会いたい」とこぼせば、
「いつもそばにいるから。栗原が会いたい時、すぐに飛んで行くのは難しいかもしれない。でも俺の心はいつも栗原のそばにいる」
未亜の母親に会った時も、
「話したかったんだ。栗原を産んでくれた人と話してみたかったんだ」
世の男性は絶対に口にしない言葉だけど、タッキーが言うと素直にキュンとしてしまう。

「ほんまにめっちゃ好きやねん」宮沢の株があがる


未亜の嘘につきあって、婚約者として芝居を打ってくれた宮沢。
それに未亜を心配して自宅に来た海里に、宮沢が一喝。
「三好さんのそういう行動が、結果的に栗原さんを苦しめてるんですよ」
未亜も気づけてないようなことまで、気を回してくれるのは嬉しくもある。

「好きや…ほんまにめっちゃ好きやねん」
いつも巻き込まれてばかりだけど、それでも気持ちをストレートに伝えてくれる宮沢。初めはしつこくてちょっと嫌なヤツくらいに思っていたけど、何度もピンチを救ってくれるうちに、今では優しくて一途な人に見えてくる。実はものすごくいい人。


予告では「一緒に死のう」と海里にナイフを向ける優香の姿があった。
7話はさらにとんでもないことが起こりそう。
(柚月裕実)