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「やすらぎの郷」第2週。倉本聰がやりたい放題。石坂浩二に「なんでも鑑定団」の話をしちゃダメでしょ

2017年4月17日 10時00分 ライター情報:北村ヂン
視聴率も好調のようで、何かと話題となっている倉本聰・脚本のシルバータイムドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日・月〜金曜12:30〜)。

ネットニュースなどで取り上げられる機会も多く、名前は知っているけれど「お年寄り向けのドラマね」くらいの認識しか持っていない人、そんな考えでいると大火傷をするぞ!

『やすらぎの郷』は、倉本聰がやりたい放題やりまくっており、明らかに今期一番アナーキーなドラマなのだ。
イラスト/北村ヂン

芸能界への未練バリバリの老女優たちが石坂浩二に迫る!


第1週は元・テレビ業界人しか入れない老人ホームの説明だけで終わってしまった『やすらぎの郷』。

第2週は幽霊騒動からスタートし、石坂浩二ハーレム。さらには超高額遺品騒動と色々ありつつも、ストーリー的には相変わらず全然進んでいない。

中でも見どころだったのは、やはり石坂浩二演じる脚本家・菊村栄をめぐっての老女優たちのバチバチのバトルだろう。

発端は、三井路子(五月みどり)の持ち込んだ、女が一生のうちで経験する3つのターニングポイントを描いた舞台の企画。これがいきなりエグイ。

・誰かに処女を捧げるとき
・男にお金で買われるとき
・もう誰からも振り返られなくなって、自分がお金を出して男を買うとき

真っ昼間からなんちゅうことを言わせてるんだとは思うが、確かに面白そうな企画。菊村も心惹かれるものの、もう引退したのだからと、台本を書くのは固辞する。

しかし、この企画を聞きつけた老女優たちが「夢をもう一度」とばかりに、「私のために(台本を)書いてぇ〜」と迫ってくるのだ。

「お嬢」こと白川冴子(浅丘ルリ子)は、三井には色香も演技力もないから主演はムリだと、自分主演で台本を書くように要求。

そして水谷マヤ(加賀まりこ)は、

「お嬢あれ、お化粧でごまかしてるけど、二十歳台の役なんて、悲惨なことになるわよ」

「今はハイビジョンや4Kの画面でテレビの解像度すごく進んだから、シワなんか細かいのまで全部映るじゃない?」

と、自分の方が役にふさわしいと主張する。

週のはじめに、菊村が「やすらぎの郷」のコンシェルジュ・松岡伸子(常盤貴子)に、

「(過去の栄光を)捨てきれずに、まだ花を咲かせたいと思っている人もいるんでしょうか?」

と問うていたが、もう枯れ枯れで老後モードに入っている男性陣に対して、女性陣はいまだ芸能界への未練バリバリの様子だ。

老人ホーム・島耕作


老女優たちが菊村に対し「女優として」だけではなく、「女として」もアプローチしてくるのが、このドラマのエグイところ。

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

コメント 3

  • 匿名さん 通報

    なんだか面白そうだから、ちょっと見てみようかな…

    12
  • 匿名さん 通報

    俳優の人生そのものを知ってるとすごく楽しめる。 石坂浩二が「アンタの知ったかぶりはもういい!」とか言われちゃうんだから。 特に事件らしい事件もないのに倉本聡スゴイ。

    6
  • 匿名さん 通報

    倉本先生はこの本、富良野で書いてんのかなあ。

    4
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