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「やすらぎの郷」第14週。元妻&元カノからのツッコミに鑑定団ネタまで石坂浩二いじめフルコース!

2017年7月10日 10時00分 ライター情報:北村ヂン
老女たちが熱狂する若手人気俳優・シノこと四宮道弘(向井理)が遂に「やすらぎの郷」にやって来たと思ったら、ホントに何しにやって来たのか分からないまま終わってしまった『やすらぎの郷』(テレビ朝日・月〜金曜12:30〜)第13週。

さすがに今週も引き続きシノの話が継続するのかと思いきや、シノ&映画の話はすっかり終わって、今度は濃野佐志美原作の舞台の話。
イラスト/北村ヂン

最後の手紙を書く相手が思いつかない


女性の人生においての3つのターニングポイント。

・誰かに処女を捧げるとき
・男にお金で買われるとき
・もう誰からも振り返られなくなって、自分がお金を出して男を買うとき

三井路子(五月みどり)が舞台化を提案していたものの、濃野佐志美こと井深涼子(野際陽子)が先に『流されて』というタイトルの小説として発表してしまったこの話が、実際に舞台化されることになったようだ(濃野佐志美原作として)。

姫(八千草薫)のトラウマな過去をモチーフにした小説『散れない桜』がドラマ化したり、秀サン(藤竜也)がモデルのシワフェチ小説『夕暮れの女』が芥川賞の候補になったり、「やすらぎの郷」での生活を書いた『老女たちの春』が本屋大賞にノミネートされたり……。エンタメから純文学まで書き分ける濃野先生、小説家としての能力は高いんだろうけど、周りの人に迷惑をかけすぎ!

今回も『流されて』の舞台化で「やすらぎの郷」の老女優たちは大騒ぎとなる。

三井路子は話をパクられたことを恨んで、濃野先生を「ナスの呪い揚げ」にし(しゃっくりを起こす程度のパワーしかなかったが)、主演女優として指名されたお嬢こと白川冴子(浅丘ルリ子)は狂喜乱舞。そして水谷マヤ(加賀まりこ)は、芸能界へ未練タラタラなお嬢の姿を見るとイライラしてしまうのだ。

例のごとく、彼女たちに振り回される菊村栄(石坂浩二)だったが、マヤから見せられた一通の手紙に心を揺り動かされる。

それは、自殺しちゃった犬山小春からの最後の手紙。小春が「やすらぎの郷」にやって来た時にはまったく親しいとは思えない対応をしていたマヤに、最後の手紙を送ってきたのだという。

「あなたともっと話したかった。色んなこと、全部、ごめんなさい。もう許して。さよなら 小春」

自殺する直前に書いたと考えると、もはや呪いに近い手紙だ。

マヤはこれを菊村に見せながら泣き出してしまうのだが、この手紙の内容や、小春のことを思ってではなく、「最後の手紙を書こうという相手が思いつかない」から。

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

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