月13万円の仕送りは甘え?
話題になっているのは、大学のパンフレットだとしてネットに投稿された画像だ。モデルとしてある学生の1か月の生活費の収支が掲載されている。それによると、仕送りを月13万円もらっていて家賃は7万5000円。アルバイトの収入が月に4万円、奨学金は借りていないようだ。文中に「誰かに甘えることができない環境に身を置くことで人間として成長できると考え、マンション暮らしを選びました」という大学生の発言があったため、「仕送りもらいすぎだろ」「実家にいる時はこれより甘えてたんか…」と散々批判されてしまっている。
一方で、「家賃光熱費込みでこの仕送りやろ?別に普通やろ もしかして全額バイトで賄えとか言いたいんか?」「『自立云々言ってるのに13万かよ!』が本質だから金額だけ叩くのはおかしい」という意見もネットに書き込まれている。
大学生は贅沢なんかじゃない! 意外と苦しい懐事情
実際のところ、大学生の金銭事情はどうなっているのだろう。全国大学生活協同組合連合会が2016年2月に発表した調査(期間:2015年10~11月、調査対象:全国の国公立および私立大学の学部学生、9,741サンプル)によると、下宿生の2015年仕送り平均額は7万1440円。
さらに収入としては奨学金の2万3270円とアルバイトの2万5320円がプラスされる。一部定職についている学生もいるようで、定職からの収入230円を合わせると平均収入は12万2580円という結果に。
ちなみに支出の方は、食費や住居費、勉学費などを合計して、平均で11万8200円。厚生労働省が発表した2016年の大卒社会人の初任給が20万3400円ということを考えると、多くの学生は贅沢ができるような状況ではないのかもしれない。