2月19日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)に、お笑いタレントの厚切りジェイソンさんが出演。日本文化を称賛する番組に苦言を呈し、ネット上では同意する声が上がっている。


日本の文化に対して感動しないといけない!?


同放送では、厚切りジェイソンさん以外に、お笑いコンビ・パックンマックンのパックンさん、SHELLYさんといった日本の芸能界で活躍する3人の外国人&ハーフタレントが出演。「外国人タレントとハーフタレントどっちが有利?」といった議論が交わされ、厚切りジェイソンさんは、「ハーフタレントは日本人のルールが適用されるが、外国人タレントは楽屋挨拶をしなくても許される面がある」といった、外国人タレントならではの感覚の違いとメリットを語った。

その流れから、“外国人タレントのデメリット”について聞かれた厚切りジェイソンさんは、「そんなにすごくない日本の文化に対して、感動しないといけない場面とかが多い」と返答。「こんな話していいかわかんないけど…」と前置きした上で、日本のどこがすごいかを伝える番組で「四季があるから日本がすごいということがあるけど、、アメリカにも季節はある」「でもそういったコメントをすると全面カットされるので『四季すごいよねぇ~』と言わないといけない」と語った。

この発言に、ネットでは「確かに違和感を感じる番組が多い」「よく言った。最近、日本アゲの番組に辟易していたんだわ」「ほんとそれ。日本には四季があるってフレーズ。
他の国には四季無いの? と、昔から疑問だった」といった意見が投稿されている。

番組では、SHELLYさんも厚切りジェイソンさんの意見に概ね同意したようすを見せた。しかし、パックンさんがカメラ目線で「ボクは日本の四季が世界一だと思います」とコメントすると、厚切りジェイソンさんは、笑いながら「こーいうことだよ!」と大きな声でツッコミをいれるのであった。

「ああいう日本称賛番組はもういい」


厚切りジェイソンさんの意見に声が多いのは、現在『和風総本家』(テレビ大阪・テレビ東京系)や『世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!! 視察団』(テレビ朝日系)など、海外の人が日本の文化や技術を称賛する番組が多く放送されていることが原因かもしれない。

この番組たちにも、ネット掲示板では「ああいう日本称賛番組はもういい。日本人なら日本の良さはちゃんと知ってるからさ」「日本上げの番組飽きた。
自分で自分の頭を撫でているようで、見ててなんともいえない恥ずかしい感じになる」といった声も。
もちろん「日本のいいところを取りあげる番組は良いと思う。日本人も自信を持った方が良いよ」という意見もあるが、多くの視聴者は乱立する「日本称賛番組」に閉口気味のよう。このあたりで舵を切って、飽きられないような工夫が求められているのかもしれない。