日本には、未だにFAX文化が根付いている組織や団体が多くあり、場所によってはFAXでの連絡しか受け付けないというところもある。「はてな匿名ダイアリー」に「学校はFAXを廃止してください」というタイトルの記事が投稿され、Twitterなどネット上で大きな反響が起こっている。


小学校の欠席遅刻早退の連絡はFAXだけ!


投稿者の子どもが通う小学校では「欠席遅刻早退の連絡は必ずFAXで」というルールがあるらしい。朝の忙しい時間帯に電話をかけてこられるのは確かに大変だと、電話がダメということには理解を示していたが、メールもダメということには納得がいかないようだ。

学校への連絡のためだけに固定電話を引いてFAX本体を買わないといけなくなったと綴っていた。ちなみにFAXはコンビニでも利用できるのだが、投稿者の家はコンビニまで自動車で5分程の距離らしく、「子供が熱を出した冬の朝、欠席届けを印刷して車にエンジンかけて運転してコンビニまで行って送信というのは無理です」と語っている。最後に「神様、お願いです。この世からFAXを消し去ってください」と訴えた。

FAXでなくてはダメな事業・団体がまだたくさんある? その理由とは?


この投稿はネット上で話題になり議論が勃発した。
賛成派からは「昔の風習を残す意味が分からんよな」「書面にこだわるとかアホくせえな」「こういう日本特有の新しい時代に合わすのにやたら時間かかるやつホントに迷惑」と声をあげている。

いっぽうで反対派には「FAXは勝手にどんどん印刷されてくから、パソコンや電話の前に貼りつかなくてすむんだよ」「メールなんて迷惑メールとかしょうもないメールとかたくさん送られてくるだろうに、そっから欠席・遅刻メール探すなんて学校側の負担が大きすぎる」とFAXならではのメリットをあげている。

だがFAX文化に対しては日本のあちこちで不満が続出しているようだ。堀江貴文さんはニュース共有サービスサイト「NEWS PICKS」で「裁判所なんか、検察官は風呂敷に書類包んで持ってくんだよ。異常だよ」とコメント。ジャーナリストの佐々木俊尚さんはTwitterで「なぜ古い伝統でもない80年代の遺物がこれほど珍重されてるのか不思議」と書いている。