中国人観光客のマナー違反や不道徳行為が国内外でたびたび話題となる中、中国でまた新たな事件が勃発した。紫禁城として有名な世界遺産である故宮博物館で、男女4人が堂々と露出写真を撮影していたのだ。



「新京報」(6月1日付)などによると、事の発端は5月17日の早朝。4人の男女が故宮の西側の門から走って入場し、皇帝権力を象徴するメインの太和殿でいきなり不謹慎な撮影に及んだという。警備員が即座に撮影をやめさせたが、当人たちは「そんなルールは知らなかった」と、とぼけていたという。そしてその直後、撮影した人物がその写真を「微博」(中国版Twitter)に投稿。瞬く間に拡散し、大問題となった。

 故宮博物館側もすぐさま反応。
「世界遺産の名誉と文化的価値を著しく破壊した」「社会秩序と道徳を乱す行為で許されない」と発表した。撮影者たちは現時点ではまだ警察に逮捕されていないが、“人肉検索”で身元が明らかになりつつあり、相応の責任を負わされることになると予測される。

 写真を見ると、全裸の女性が堂々と太和殿の中に収まっており、歴史的建築物とヌードを組み合わせた芸術作品のような趣さえある。撮影者はネット上で「WANIMAL」と名乗り、故宮博物館以外でも、遺跡とヌードをテーマにした写真を発表しているようで、過去の作品などもネット民によって“発掘”され始めた。

 北京市在住の日本人の大学講師は言う。

「日本に負けず劣らず、中国にはカメラマニアが多いのですが、女性のセクシーな写真を撮るのがはやっているようです。
最近では、個人でヌードモデルやセクシーモデルをする女性たちが増えていて、女子大生のちょっとした小遣い稼ぎになっている。撮りたい人がSNS上でモデル募集をしていて、女性はそれに応募する。下着やヌードの場合、1回の撮影で5,000円ほどの料金だそう。日本と違って、女性側も意外と流出などに無頓着で『キレイに撮ってくれればいい』『有名になればラッキー』と考えているようです」

 前出の「WANIMAL」が撮影したとされる写真は、中国国内だけにとどまらない。なんと、ヨーロッパとおぼしきお城や、美術館の中でも撮影した形跡があるのだ。日本でこのような不謹慎な撮影が行われたという報告は現時点ではないが、ヌード撮影の“標的”になってしまわないか、心配になってくるが……。

(取材・文=金地名津)