いまや「小学生がなりたい職業ランキング」の3位に食い込むほどの人気を誇るYouTuber(ユーチューバー)。自作動画の再生回数によって広告収入を得る人たちで、小学生にとって「楽しそうな仕事」「好きなことで生きていく」イメージがあるようだ。


4月25日放送の「バイキング」(フジテレビ)には、人気YouTuberの恭一郎さん(25歳)が出演し、決して楽ではない実情を明かしつつ、大胆な仕事観を繰り返して大人たちを唖然とさせていた。(ライター:okei)


■「僕はニートじゃない!稼いで貯金もしてる」と訴える



番組が街頭で40代以上の100人にYouTuberのイメージを聞いたところ、「ひきこもり」「楽して儲けようとしてる」「まともな仕事して欲しいね」などネガティブな声ばかり。63%が「YouTuberを職業だと思わない」と回答した。


この声に、動画で稼いで生活している恭一郎さんは納得しかねる様子で、「僕はニートじゃない!」「楽して儲けているというイメージはあまりにもひど過ぎる。自分の好きなことはやってるんですけど、楽ではないですし」と訴えた。


さらに番組は、恭一郎さんの具体的な仕事をピックアップ。

人気動画「2キロのバケツプリンが食べたいんじゃ」など3本を紹介した。これを受けて、ゲストの野々村真さんはこんな質問を投げかけた。


「今はいいけど、流行り廃りがあるし、この先の人生のことを考えると、ちょっと不安なんですけど、その辺どう思ってるの?」


確かにYouTuberという聞きなれない仕事が、この先いつまでも残っているとは限らない。しかし恭一郎さんの口からは「いや、でも、この先の不安っていうことは……。一生仕事しなきゃいけないってことですか?」という逆質問が飛び出した。


よもやそんな返事が返ってこようとは思わない野々村さんは「は?」と驚き、「いや当然、男なら一生仕事してカネ稼がないと」と言い返したが、恭一郎さんは「そんなことはないんじゃないですか?」と即答。

「べつに若いうちに、生涯年収くらい稼げばそれでいいじゃないですか」とキッパリ言い放った。


■野々村真は絶句「そんなに稼げるの…。いい職業だねえ」


さらに恭一郎さんは、「男なら一生稼ぐべき」という質問への回答をこう述べた。


「一般的な生涯年収(賃金)って、2億とか3億とかって言われてるじゃないですか。(YouTuberとして)それぐらい稼げれば、それでいいと思います」


要するに一生分を稼いだ時点で働き続ける必要はないということだ。あまりの答えに野々村さんは、うらやましそうに「(YouTuberは)そんなに稼げるの…。

いい職業だねえ」とつぶやき、スタジオは笑いに包まれた。


さすが大人気YouTuber。どれだけ稼いでいるかは最後まで明かさなかったが、稼ぐ目算あってのことだろう。実に自信に満ちた返答だった。このほか、


「そもそも、汗水たらして稼ぐっていうのが、すべてに適応するとは思わないです」


という労働観を披露した恭一郎さん。汗の量だけでは仕事の価値は決まらないということだ。

モノの需要がひと通り満たされてしまった世の中で、ゲームやエンタメにばかりお金が集まる現代社会を象徴した考えと言えるかもしれない。


■坂上忍と林修先生はウンウンと頷き、賛同示す


これらの発言に坂上忍さんと林修先生はウンウンと頷き、賛意を示していた。結局YouTuberも芸能人も、わが身を晒して自分を売り出すことや、一部のスター以外は安定しない職業であることは変わらない。それで稼げているのであれば「まともな職業として見てもらえない」悩みなど、どうでもいいことではないだろうか。


この後、恭一郎さんは自宅がバレたときの怖さや、「私生活を切り売りしている」ことに言及し、辛い部分を嘆いたが、ホラン千秋さんは「人に見られる職業を自分で選んで、メリット・デメリットを考えた上でやっているんだから、文句言わずにやるべき」などとビシビシお説教を食らわせていた。さすが売れっ子芸能人は、腹が据わっている。


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