4月下旬、千葉県の観光バス運転手がツアー中に覚せい剤を使用していたとして逮捕されたが、お隣・韓国でも、高速バスの運転手のとんでもない行為が物議を醸している。なんと、運転中にスマホでAVを見ていたというのだ。



 事件は、ある乗客がコミュニティーサイトに「バスの運転手がエロ動画を見ながら運転しているんだが、一体どういうことだ」と書き込んだことで発覚。書き込みには証拠写真2枚が添えられており、「一番前の席に客がいるのに、あきれたもんだ。こっそり音も流して見ているよ」と続けた。

 この書き込みを見たネット民たちは、「笑えない」「こんなことをして事故を起こしたらどうするんだ?」「公然わいせつ罪だろ?」などと非難したが、一部では「男の中の男だ!」「これは神」などと冗談交じりにもてはやすコメントも見受けられた。一方で、「眠気覚ましの努力をしてるんだろ」「実際、夜中に運転する人たちは、眠気を覚ますためにこういうことをする。これは本当に効果があるらしい」「うとうとして事故るよりはいい」と、運転手を擁護する声も少なくなかった。


 その背景には、韓国で近年、高速道路での居眠り運転による事故が多発していることがある。とりわけ春は事故が多く、16年7月にも40人の死傷者を出した衝突事故が発生したが、これも観光バス運転手の居眠り運転が招いた事故だった。

 これを受け、韓国政府は、同年に旅客自動車運輸事業法施行令と施行規則を改定し、4時間以上運転した場合は30分以上休憩を取ることなどを定めた。韓国といえば、タクシーに関するトラブルで知られるが、バスも同様、に危険なようだ。

 韓国では、リオ五輪や「ポケモンGO」ブームの際に、運転中の“ながらスマホ”を厳しく取り締まっていたが、この事件を見る限り、韓国人の交通マナー改善にはあまり効果がなかったのかもしれない。
(文=S-KOREA)