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わが子が斜視かもしれない……と思っても誰かに相談したり、自分で見分けるというのは非常に難しいことかと思います。

ここでは、子どもが斜視かどうかの見分け方や治療方法をご紹介します。

1人で悩んでるお母さんがいればお悩み解決の参考にしてみてください。

斜視って何??
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そもそも両目の視線は、自分が見たいものに向かって揃っているのが普通です。

しかし片目の視線がその見たいものからそれている場合に“斜視”と呼ばれます。視線がずれている方向によって、内斜視、外斜視、上斜視、下斜視と分類されます。

斜視である場合、両眼視機能という機能が障害され、それにより精密な立体感覚や奥行き感が低下します。

斜視である人は芸能人にも多くいます。

よーく見てみないと分からないレベルですが、モデルの佐藤栞里さんは内斜視、歌手の山下智久さんは外斜視です。

他にも作曲家の新垣隆さんやスケーターの浅田真央さんも斜視なのですが、みなさんお顔が整っていることもあり、斜視も一つの個性として皆さんの目には映っているのではないでしょうか。

 斜視の見分け方とは

では、わが子が斜視であるかどうかはどのように見分ければよいのでしょうか?

日本小児眼科学会によると生後3ケ月までに正常であればお母さんの顔をじっと見つめるようになり、目でものを追うようになり、6ケ月頃になると視点は定まるとされています。

赤ちゃんの目は内側の皮膚の色が白いため、内斜視と言って目が内側によっているように見える、あるいは外側に目が寄っている外斜視が見られることがあります。しかし、通常であれば自然に消失していきます。

そのため、6ケ月以降の視線の定まり方も斜視を判断する1つの指標になります。

また、赤ちゃんの顔をフラッシュをたいて撮影し、写真を確認した時に片方の目だけ違う色に光っているという場合には斜視の可能性が考えられるようです。

斜視の治療法とは
「ウチの子、視線がちょっとズレているかも…?」 斜視の見分け方とは
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斜視に影響を及ぼす両眼視は通常5~6歳、遅くても9歳には完成すると言われています。そのため、乳幼児の時期に斜視を発見し、治療することが勧められます。

斜視の治療は、乳幼児の場合全身麻酔で行います。単に目の位置がずれているという外見的な所見ではなく目の機能面を詳しく検査した上で手術適応かどうかは判断されます。

●視力調整

眼鏡やコンタクトを着用して遠視を調整、目薬を用いて調節機能を回復させることで、斜視を改善させることができます。

眼鏡等を使用するため、少し大きくなってから治療を開始することが多いようです。

●両眼視機能訓練

斜視により低下するとされる両眼視機能を専門の訓練士と共に訓練して機能を回復させる方法です。

見た目の目の地位は斜視のままですが、視機能を維持するため見え方への問題はなくなるとされています。

お子さんのことを1番よく分かっているのはお母さんです。見た目で気になってしまうかもしれませんが斜視を残したままでも前述したように美男美女はたくさんいます。

わが子にもし斜視が見つかった場合どうしていくのか、まずは医療機関で視機能をチェックしてもらってから医師と相談し、必要であればお子さんに合った治療法で治療すると良いと思います。

【参考・画像】

※ 一般のみなさまへ  斜視・弱視の病気の説明 ― 斜視 - 日本弱視斜視学会

※ ま目知識 – 公益社団法人日本視訓練士協会

※ 子どもの眼の発達と年齢ごとの異常所見について- 日本小児眼科学会

※ 斜視 – ISHINKAI GROUP

※  斜視・弱視 – 医療法人社団 海仁

※ Julia Kuznetsova、Roman023_photography / Shutterstock