2015年のこと、既婚者でありながらジム・キャリーと交際していたキャスリオーナ・ホワイトさんが自殺した。しかもホワイトさんが自らの命を絶ったのは、ジムとの破局直後。
「もう頑張れそうにない」などと書いた遺書を残し、ジムの処方薬を過剰摂取し死亡したのだ。そのホワイトさんの母親らが「ジムにも責任がある」として提訴、「ジムは娘に性病をうつした」などと主張していたのだが、このほどジムは「全てが彼女自身によるでっち上げ」と主張、法廷に文書を提出し、その内容が物議を醸している。

「娘の死因となった薬を違法に入手していたジム・キャリーの責任は大きい。3種の性病に感染していながら娘と交際を続け、感染させ、その挙句に“売春婦”などという不名誉な言葉で娘を傷つけ、捨てた罪は重い。」

そう主張しジムの責任を追及しようと躍起になっているのは、2年前に自殺したジムの元恋人キャスリオーナ・ホワイトさんの母親らだ。しかしこのほどジムの弁護士が法的文書を法廷に提出、そこには「ホワイトさんが全てをでっち上げた」とする驚きの内容が記されていたという。

それによると、ホワイトさんは嘘の主張をすることでジムから数億円を得ようと画策。
ジム本人にも「嘘をつくわ。あなたに性病をうつされたと言ってやる」と脅したが、実際にはかなり前に性病に感染していたという。しかし脅迫をジムが無視したところ、友人がプランド・ペアレントフッド(家族計画の推進団体)より受け取った検査記録票を入手。それに手を加え、あたかも自身の検査結果のように偽造したそうだ。

「つまり、彼女自身の嘘を真実に見せかけるための策略だったのです。2013年7月にも、彼女と彼女の担当弁護士はジムから金をゆすり取るべくこの記録を使用したのです。」

また法的文書によると、ホワイトさんが2013年4月22日に友人に送信したメールの内容は次の通りだったという。


「今日、これらの検査を受けてくれない? 仕事を休む必要があるのなら、お金は払うわ。」

その翌月17日付のメールには「レイアウトを見る必要があるの。彼に渡す前に修正しなくちゃ」と書かれていたとのこと。またホワイトさんはジムと関係を持った後に性病検査を受けに病院へ。「性病に感染している」と書かれた自身の検査結果と「結果は陰性」と書かれた“実は友人の検査結果”(ホワイトさんの検査結果のように偽造済み)をあわせて見せることで、ジムが彼女に感染させたと主張したというのだ。

こういう経緯から、ジム側は「ジムと出会う前からホワイトさんは性病をいくつも抱えていた」と言い、アイルランド出身のホワイトさんがグリーンカード取得を目的に結婚した夫、またホワイトさんとは仲が良くなかった母親については「ジムから金をゆすり取ろうとしている」と主張している。

ホワイトさんの死去後、一時は必死に遺族を支えていたジム。
亡くなったホワイトさんを悪者にすることは避けていた彼だが、「性病をうつした」「ひどい男」という相手側の主張に耐えきれなくなったもよう。全てを知っているのは当事者であるジムとホワイトさんだけだが、誰の主張がどこまで正しいのかなど、今はまだ分からない状態だ。突然自殺したホワイトさんは、この泥沼の騒動をどのような思いで天国から見ているのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)