アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| Noel Gallagher’s High Flying Birds | 2012.01.16(MON)、17(TUE) at TOKYO DOME CITY HALL |
5月には武道館公演を含む再来日ツアーが行なわれることも決定した、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのプレミア来日公演@TOKYO DOME CITY HALL。そもそもノエル・ギャラガーが日本で小規模なライヴハウスのステージに立つのは、オアシスの最初期以来のことであり、それだけでもレアなのに、そんな手が届きそうなくらいの距離感でノエルは、オアシス解散の感傷などこれっぽっちも挟む余地がない、まさに完全無敵のパフォーマンスを見せつけた。
ギッシリ満員の会場(予想以上に男子度高し)に、地鳴りのような大歓声を巻き起こして登場したノエル・ギャラガーは、オープニングに「トゥ・ビー・フリー」、2曲目に「マッキー・フィンガーズ」と、オアシスの渋い曲をプレイ。このあたりのチョイスが、いかにもノエルらしい。そしてここから、「イフ・アイ・ハッド・ア・ガン」などソロ1stアルバム収録曲を、自身もアコギとエレキを持ち替えながら多彩な演奏で聴かせると、序盤の締めに新曲「フリーキー・ティース」を披露。これがまた、サイケ&ヘヴィな極上のロック・ナンバーで、すでに完成しているらしいニュー・アルバムに早くも期待が募る。
ライヴ中盤は、アコースティック・セット。それが始まろうとした瞬間に、女性ファンからの「アイ・ラヴ・ユー!」の声が響き渡った。するとノエルはすかさず「アイ・ラヴ・ユー・トゥ!」。やりますなあ、アニキ。しかも、そのままアコギを爪弾いて歌い出したのが「ワンダーウォール」なんだから、もうたまらない。会場は文字通りの狂喜乱舞状態だ。もちろん、サビは合唱の嵐。続く「スーパーソニック」も同様で、ノエルのライヴ巧者ぶりが光りまくっていた。
ここから本編ラストに向けては、ソロ・ナンバーに「トーク・トゥナイト」などオアシスのメロウ・チューンを織り交ぜた、これまたニクい展開で、ヴォーカルにギター・プレイにと、ぐっと男前度を上げたノエルのパフォーマンスが存分に堪能できた。途中、ハイ・テンションのファンからサッカーのサポーターのような「ノーエル! ノーエル!」のコールが起こり、それを止むまで聞いていたノエルが、「もういい?」とはにかむ微笑ましい場面も。
そして迎えたアンコール。これは、思い出しただけでも鳥肌モノだ。ファンを知り尽くしているノエルは、1曲目に日本で絶大な人気を誇る「ホワットエヴァー」をプレゼント。そのサービス精神もさすがだが、これに応えるオーディエンスのシング・アロングも圧巻だった。そして、ラストはもちろん、「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」! ノエルはヴァースとブリッジを丁寧に歌うと、サビでマイクからそっと離れる。それを合図に会場がひとつになって、「♪So Sally Can Wait~」。もう泣くしかない。そのあまりに美しすぎる光景を、この日この場所に集った全員が、目に心に強く深く焼き付けたことだろう。
「カッコよすぎますよアナタ!!」。これはライヴ終盤に、ノエルが男性ファンからかけられたひと言(会場爆笑。「なんだって?」とノエル)なのだが、この言葉がすべてを言い表わしているように思う。アニキ、惚れ直しましたぜ!
(取材・文/鈴木宏和)
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