アリーナツアー、幕張メッセ公演の模様をお届け!
| COUNTDOWN JAPAN 11/12 | 2011.12.31(SAT) at 幕張メッセ国際展示場 |
夜になると“ゴーンッ”なんて除夜の鐘が鳴らされて、神妙な気持ちになる大晦日に、まさか真っ昼間から下ネタが飛び交うことになろうとは!(笑) しかも、「女は腐ったミカンである。なぜなら、中がグチョグチョしているからである!」(港カヲル)などと、普通ならドン引きされる発言を、EARTH STAGEに集ったお客さんは、女子も男子もみんな嬉しそうな顔しちゃって、手を叩いて喜んでいる…最低で最高じゃないか!(笑) EARTH STAGE一発目は…そう、グループ魂! COMPLEXの「BE MY BABY」のイントロから「ペニスJAPAN」、そして「アイサツはハイセツよりタイセツ」と、グイグイ飛ばしていく。続いて、港カヲルが赤いパンツを丸出しにしながら踊る「High School」は、ここが道端なら逮捕されても仕方のないレベル(笑)。そして「だだだ」から石鹸がボーカルを取る「男、腐りかけ1」、見事としか言いようのないダンスパフォーマンスを見せた「職務質問」、初めてグループ魂を観るというお客さんに前のめりに絡みまくった「君にジュースを買ってあげる♥」など、2011年の2月に行なった初の日本武道館公演【客VS俺! どっちがスケベか勝負しようか15番勝負 ~決勝戦~】を凝縮したような、それはそれは濃いステージとなった。
SEKAI NO OWARIが活動のフィールドをメジャーに移したのが2011年8月。それから約4ヶ月と少ししか経っていないというのに、彼らはこの日、当フェスでもっとも大きなEARTH STAGEに立っていた。11月22日には日本武道館でのライヴを大成功させるなど、その恐るべき成長の速さに相応しいパフォーマンスを披露。「スターライトパレード」で観客をファンタジックな世界に連れて行ったかと思えば、「世界平和」ではシリアスに迫る。「不死鳥」がまた圧巻だった。ステージ後方にセットされたLEDに、シェイクスピア、北野武、甲本ヒロトらの「生と死」にまつわる言葉が表示される。そんなハッとする演出から「幻の命」では力強いリズムトラックに美しいピアノが絡み、独自の世界を提示。そしてラスト「インスタントラジオ」では、場内をハッピーな空気が包み込んだ。
2011年を締め括るカウントダウンを担当したのは、EARTH STAGE=Dragon Ash、GALAXY STAGE=YOUR SONG IS GOOD、COSMO STAGE=モーモールルギャバン、MOON STAGE=ソウル・フラワー・ユニオン、ASTRO ARENA=ダイノジ、といった面々。Dragon Ashは、意外にも【COUNTDOWN JAPAN】は初出演であり(夏の【ROCK IN JAPAN FESTIVAL】は12回全部に出演)、ベースのIKUZONEが病気療養からの復帰ステージという祝祭になった。「百合の咲く場所で」の演奏終了と同時にカウントダウンがスタート。「5、4、3,2、1……ハッピーニューイヤー!!」という掛け声と共にテープが発射されると、「Viva la revolution」へ。誰もが楽しそうに音を浴びながら、新年を祝っている光景はとても至福なものであった。Kjが、「嫌なことがいっぱいあるけど、この瞬間だけは心から楽しんでくれ」と、そんなメッセージを発し、全てのミュージシャンのロック・アンセム「ROCK BAND」、そして「ミクスチャー・ロックは好きですか?」と「Fantasista」をプレイ。観客は大興奮&大合唱で、彼らの堂々たるパフォーマンスに応えた。
3.11の東日本大震災に、それに端を発した原発問題など、暗い話題が多かった2011年。強い影響力を持つアーティストたちは、それぞれに“自分にできること”を探して行動し、メッセージしてきた。本フェスでも、MCでその話題に触れるアーティストも多く、改めて3.11を“忘れちゃいけない”と思った人も多かったことだろう。音楽を奏でられることの幸せ、音楽を楽しむことができる幸せを思い、その幸せを奪われる世の中にしないよう、一人ひとりが考え、“自分にできること”を行動として起こすきっかけになったのではないだろうか。
(取材・文/田上知枝)