誰もができることなら、「品のいい人」だと思われたいもの。品のある人とそうでない人の違いは、日常生活での振る舞いや言葉遣いに出てきます。
具体的に、どんな違いがあるのでしょうか?

■「お店の店員さんへの対応」の違い
■品のない人
「自分はお客さまなのだ」と店員さんを見下したり、偉そうな態度をとったりする。お店のルールを無視し、雰囲気を壊してしまうような、自分勝手な言動をとってしまう。

■品のある人
お店や店員さんに敬意をもち、お店のルールを守り、雰囲気を壊すようなことはしない。「自分は、お店のサービスを利用させていただいている」という謙虚さと感謝の気持ちを持っている。

【解説】
お金を払う立場だからといって、店員さんに失礼な態度をとってもいい理由にはなりません。お店の人に「また来てほしい」と思われるような言動をとることが、自分にとっても、「すてきな時間を過ごす」ことにつながります。

■「人に迷惑をかけたときの対応」の違い
■品のない人
責任転嫁をしたり、責任を免れるために逃げたりする。

■品のある人
素直に謝り、責任をとる。

【解説】
自尊心の低い人ほど、「自分の非を認め、謝ること」を恐れる傾向があります。なぜなら、“そんなダメな自分”を受け止められないからです。

「明日からいまの自分をやめて、他の人になります」というわけにはいきません。だから、怖いのです。


そういう人は、「“成功する自分”は認められるけど、“失敗する自分”は受け止められない」という“条件付きの愛”を自分に抱いているため、本当の意味で自分自身を愛せていないのです。

逆に、品のある人は、素直に自分の落ち度を認め、謝ります。どんな自分であってもきちんと受け止められる“心の強さ”があるからです。「完璧でいることが重要ではなく、失敗したら反省し、成長すればいい」と考えています。

品性のある人ほど、自分をきちんと愛し、「“ありのままの自分”を受け止め、成長を願う」ことができるのです。

■「家族(配偶者、子ども)への接し方」の違い
■品のない人
「身内なら、私(僕)のわがままを許すのが当然。これが私なのだ」と考え、理不尽なことを要求したり、嫌なことがあったら八つ当たりをしたり、依存して束縛しようとしたりする。

自分の夫(妻)や子どもは、「自分の所有物」だと勘違いし、理想を押し付けたり、自分の思い通りにコントロールしようとしたりして、家族が期待に応えないとがっかりしてしまう。

■品のある人
家族が安心して過ごせる家庭をつくることを心がけ、愛情をこめて、心地よい環境をつくる。嫌なことがあっても、自分の機嫌は自分で取ることを心がけている。

自分の夫(妻)や子どもであっても、「自分の所有物ではなく、相手には相手の人生がある」と考える。相手のやりたいこと、進みたい道に対しては、ある程度は支えながらも、相手を信じ、見守る姿勢をもつ。


【解説】
「親しき仲にも礼儀あり」は、家族関係ほど大切です。精神的に自立していないと、家族を利用して自分の願望を叶えようとしてしまいがち。それでは関係を壊します。家族であっても、相手は“あなたのため”に存在しているわけではないのです。

相手に理想を押し付けてしまうときほど、「自分が相手に依存している」のだということを理解しましょう。自分の理想を押し付けるよりも、「相手のことをよく理解し、相手が“なりたい姿”になれるように応援すること」の方が大切です。

■「友達付き合い」の違い
■品のない人
相手の肩書き、職業などをジャッジし、自分にとって「メリットがあるかどうか」を計算。「自分が得する(利用できる)相手」とだけ付き合う。

相手の話を聞かずに、自分が話したいことを一方的に話し、愚痴、悪口ばかり聞いてもらいがち。自慢をしたり、マウントをとったりして見栄を張り、“見返りを求めた、打算のある親切”を押し付けることが多い。

精神的に依存をし過ぎて、相手が望む距離よりも近づき過ぎる傾向がある。

■品のある人
相手の肩書き、職業などは関係なく、「一緒にいて気が合うかどうか(価値観が合うかどうか)」を重視して付き合う。
「互いに相手の幸せを願えるような関係」を持とうとする。

相手の話をよく聞き、基本的に見栄は張らず、相手が楽しめる会話を心がけている。深く信頼し合える相手には、本音や弱音も言うが、極端な依存はしない。

【解説】
友達付き合いも、基本的に互いが「自立していること」が大切。また利害関係は抜きにして、「一緒にいて心地よく、互いに成長できるから付き合う」といったポジティブな関係の方が長続きしやすいものです。

会うたびに愚痴や悪口を聞いてもらって、相手を“自分のうっぷんのゴミ箱”にしてしまう人は、意外と多いもの。悩みごとを聞いてもらうこと自体は悪いことではありませんが、せっかく相手が時間を作ってくれているのであれば、「相手も楽しい時間を過ごせる」ように心がけることは大切です。

特に「ほどよい距離感」は大事。相手に依存して距離を縮めようとし過ぎると、関係が壊れることは多いです。

■“内面の成熟度”が品性につながる
「品がある=品性がある」とは、どういうことなのでしょうか。人の品性とは、道徳的な基準から見た「その人のすぐれた人格、人柄」のこと。

単に地位や名声があるから品性があるわけではなく、日ごろの行い、態度、言葉に善意や思いやり、美しさがあるのかどうかによって判断されるものです。
つまり、“内面の成熟度”が品性につながるのです。

特に、「人が見ていないところでも、誇れる自分でいる」ことが重要です。「おてんとうさま(太陽)が見ている」という言葉がありますが、たとえ誰も見ていなくても、自分自身は自分のことをよく見ています。

だから、バレなければいいといってズルいことばかりをしていると、自分自身が自分に対して評価を下げ、それが自己肯定感を低くすることにつながり、品性も損なわれてしまうのです。

どんなときも「自分がありたい姿」「納得できる自己」でいることを心がけ、心を磨いている人には、本人は普通にしているつもりでも、品性がにじみ出ます。

品性のある人は、佇まいから輝きがあるのです。内面を成熟させていきたいものですね。
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