雨の日のドライブは、車の実力がよくわかるシーンです。今回、シトロエンのミニバン(MPV)「ベルランゴ ロング マックス」で、雨の中、東京から千葉県印西市まで走ってみると、視界の広さや安定した走り、そして乗る人みんながゆったり過ごせる車内の広さが印象に残りました。
7人乗りでありながら荷物もしっかり積めるので、撮影機材やロケの荷物が多い日でも安心です。ディーゼルエンジンはトルクが太いので高速道路でも余裕があり、長距離・長時間のドライブでも疲れにくいのが特徴です。
ボディーカラーやデザインはフランス車らしい独自性があるものの、電動スライドドアのような派手な装備で目立つ車ではありませんが、使いやすさを大切にした1台です。実際に走らせてみて、「家族や仲間とのお出かけを楽しくしてくれる車だ」と感じました。
シトロエン「ベルランゴ ロング マックス」の特徴
ベルランゴ ロング マックスは、全長4770×全幅1850×全高1850mmのロングボディーを採用した7人乗りモデルです(ベースモデルは5人乗り)。1.5L 直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンは最高出力130PS、最大トルク300N・mを発生し、8速ATと組み合わせて18.1km/Lの燃費を実現します(WLTCモード)。
3列シートを備えながら通常時850L、最大2693Lという広大な荷室を確保し、2列目は3座独立シートを採用。両側スライドドアや先進運転支援機能も備え、家族での移動からアウトドアまで幅広く活躍します。
試乗車は「ベルランゴ ロング マックス XTR GripControl Package」という特別仕様車で、499万2000円。このカラー「アクアグリーン」も特別色です。
ベルランゴ ロング マックスの3つのオススメポイント
ポイント(1):7人乗りでも荷室がしっかり使えるロングボディー
ベルランゴ ロング マックスの一番の魅力は、7人乗りでも実用性をしっかり確保していることです。ロングホイールベースを活かした広い車内は、大人が3列目に座っても窮屈さを感じにくく、近所の買い物から遠方への旅行まで、快適に過ごせます。
≒JOY(ニアジョイ)の逢田珠里依さんは、「シートの質感が良く、背もたれのメッシュ素材としっとりした優しい素材の2種類が組み合わせのせいか、座り心地が良かったです」と座り心地をコメント。小澤愛実さんは「座り心地が最高! 座るとすぐにぐっすり眠ってしまうほど心地が良かった!」とのこと。
3列目シートは必要に応じて取り外すこともできるため、大きな荷物を運ぶ際にも便利です。2列目は3座独立式なので、それぞれがゆったり座れ、チャイルドシートも設置しやすい点はファミリーにとって大きなメリットです。
ポイント(2):ディーゼルならではの力強さと燃費性能
1.5Lのディーゼルターボは、排気量以上に力強く感じられます。最大トルク300N・mを低回転から発生するため、高速道路への合流や坂道でもアクセルを大きく踏み込む必要がありません。8速ATとの組み合わせも自然で、スムーズに速度が伸びていきます。特に追従型のクルーズコントロールが非常に優秀なので、7人乗っても安全なブレーキングや加速をしてくれます。事実、千葉の目的地まではほぼアクセルを踏みませんでした。
そして、WLTCモード(世界統一の燃費基準)燃費は18.1km/Lと、車体の大きさを考えると優秀です。軽油仕様なので、長距離を走る機会が多い人は燃料代を抑えやすくて経済的なことも魅力です。
ポイント(3):長距離でも疲れにくい快適な乗り心地
実際に長時間運転して感じたのは、疲れにくさです。シートは適度な柔らかさがあり、体をしっかり支えてくれます。アイポイントが高いため周囲を見渡しやすく、雨の日でも安心して運転できました。
サスペンションも路面の細かな凹凸をうまく吸収してくれるため、≒JOYの逢田さんと小澤さんも「走行中はとても静かで、揺れも少なく乗り心地が最高!」と満足そうでした。
注意するべきポイント
ポイント(1):ボディーサイズが大きく都市部では気を使う
ベルランゴ ロング マックスは全長4770mm、全幅1850mmとベースモデルよりも大きなボディーです。広い室内と引き換えに、狭い住宅街や立体駐車場では取り回しに気を使う場面があります。
運転席からの見切りは良好ですが、初めて運転する人は車幅に慣れるまで時間がかかるかもしれません。購入前には、自宅やよく利用する駐車場のサイズを確認しておくと安心です。
ポイント(2):パワートレインはディーゼルのみ
日本仕様のベルランゴ ロング マックスは、ディーゼルエンジンのみの設定です。ガソリン車やハイブリッド車を希望する人には選択肢がありません。また、ディーゼル特有のエンジン音や振動は以前より小さくなっていますが、完全になくなったわけではありません。気になる人は気になるでしょう(筆者はまったく気になりませんでした)。
静かさを最優先する人は、一度試乗して走行フィールを確認することをオススメします。
ポイント(3):国産ミニバンほど装備は充実していない
日本人が一番気にするのが、電動スライドドアではない、という部分でしょう。国産ミニバンでは当たり前の快適装備がないのは、明らかにマイナスポイントです。ですが、装備の豪華さよりも、室内の広さやデザイン、独特な乗り心地を重視する人に向いている車といえるでしょう。
また、ベルランゴはフランス車のため、国産ミニバンと比べると販売店(ディーラー)の数は限られます。住んでいる地域によっては、まったくディーラーがないか、点検やメンテナンスのために少し遠くまで行く必要があるかもしれません。
【まとめ】乗る人を笑顔にする、フレンチミニバンの傑作
ベルランゴ ロング マックスは、7人乗りの実用性とフランス車らしい快適な乗り味を両立した1台です。荷物をたくさん積める広い室内や、力強く燃費にも優れたディーゼルエンジンは、家族旅行や友達とアウトドアを楽しむ人にピッタリです。一方で、大柄なボディーやディーゼル専用という特徴は購入前に理解しておきたいポイントです。
それでも実際に運転してみると、毎日の移動を楽しくしてくれそうな魅力を強く感じました。シートの使い勝手と走りの快適性を重視する人は、ぜひ触れてみてください。次のクルマ選びの選択肢に入るかもしれません。
■関連サイト
ベルランゴ ロング マックス ギャラリー

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