街を歩けば、そこここに冷たい量り売りの生ビールを売る「麦酒屋(ピージュウウー)」がある。ここでビニール袋にビールを入れて持ち帰るというのが、青島民のスタイルだという。もちろん袋から直接飲むわけではなく、ストローを刺してその場で飲んだり、自宅に帰ってグラスなどに注いで飲んだりするわけだが、袋をそのまま海鮮料理店などに持ち込んで楽しむ、なんてこともあるそうだ。青島ビールが運営する体験型のビアバー「青島麦酒交易所(ビール取引所)」も面白い。青島ビール設立の年を表す「1903」の名を冠したのが目印だ。ユニークなのは来店客の注文状況に応じてビールの時価が決まるシステム。
青島ビールは種類も多い。消費期限が極端に短く、現地でしか飲めない「無ろ過ビール」や、ろ過された「ピュアドラフト」もすっきりとした生だ。そのほか、フルーティーな「ホワイトビール」、麦芽の味わいが深い黒ビールの「スタウト」、ホップを豊富に使った苦みが特徴の「インディア・ペールエール」などなど。ブルーベリーやピーチ、パッションフルーツなどの果物をブレンドした「フルーツビール」も名物だ。そして、料理もまたうまい。港町だけあって、特に海鮮が素晴らしい。中でも甲殻類、とりわけエビは絶品だ。丸ごと一匹入ったエビ餃子だとか、金湯大蝦(ジンタンダーシア)だとか、単に蒸しただけのエビもうまい。青島を訪れることがあれば、ぜひ試してみてほしい。
青島のランドマークと言えば「聖ミカエル大聖堂(青島天主教堂)」。
青島は、2008年に開かれた北京オリンピックで、セーリング競技の会場になった。海沿いの会場周辺は「青島オリンピック・セーリング・センター」として観光名所になっている。ここから眺める夜景というか、ライトアップは圧巻。数々のビルに投影される電飾がシンクロして、とても美しい。訪れた日には、ストリートカラオケもやっていた。広場の中央で、カラオケを歌うという、日本では見ないスタイルだ。
家電好きにおすすめなのが「青島海信科技探索中心(ハイセンス探索センター)」だ。市南区・江西路に位置する科学技術館のような施設。日本ではテレビでおなじみのハイセンスが運営する。中でも圧巻は1階の入口からすぐのところにある「世界消費電子博物館」だ。歴史的な家電や電子機器の実機が「これでもか」という勢いで展示されている。世界と名乗るだけあって、アメリカはもとより、ヨーロッパ各国、日本の歴史的な家電製品がいくつもいくつも登場して、いくらあっても時間が足りないほどだ。
特に驚いたのが、貴重な歴史的テレビのいくつかが通電状態で展示されていたこと。画面は砂嵐だが、生きたテレビのリアルを感じることができる。もちろんハイセンスの古いブランド「QINGDAO(青島)」のテレビなども展示されていた。また、枕木のような「携帯」電話から、歴代の見覚えのある携帯電話もずらりと勢ぞろいだ。
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