ニューオーリンズを拠点に活動をするピアニスト/オルガニスト、ジョー・クラウン。自身のトリオ名義の作品としては実に13年ぶりとなる新譜『Qualified』をリリースした。

かつてそのメンバーとして活動を共にしたウォルター“ウルフマン”ワシントン、ラッセル・バティストJr.が近年相次いで亡くなり、これが新たなメンバーで再スタートを切った初の作品である。トラディショナルな音楽に根差したプレイがクラウンの持ち味とも言えるが、この作品は実に彼らしい古き良きニューオーリンズの雰囲気溢れる作品となった。

クラウンは、かつてゲイトマウス・ブラウンのバンドで世界をツアーし、現在は自身のソロ活動と並行してケニー・ウェイン・シェパード・バンドのメンバーとしても多忙な日々を送っている。

ツアー中の彼にオンラインでコンタクトし、新譜のこと、近年の活動のことなどを聞いた。

[取材・文/陶守正寛]

――ケニー・ウェイン・シェパードのバンドでの活動は2017年からと長いですね。

JK:うん。あのバンドでの活動は楽しいよ。音楽的に相性がいいんだ。実は今、ニューオーリンズの雰囲気を感じさせる新曲をやることになっているんだよ。

――ゲイトマウスの時代とは違いますか?

JK:うん、会場が大きいね。ゲイトマウスは主にナイトクラブやフェスティヴァルの公演だったんだ。一方ケニーはフェスティヴァルも少しあるけど、殆どコンサート・ホールの公演なんだよ。

――彼のバンドに加入することになったきっかけはなんだったのでしょうか?

JK:ケニーがニューオーリンズのピアニストを探していると知人を通じて連絡があったんだ。でも、当初は率直に言うと、うるさいソロを延々とやるギタリストのような印象で、どうかな?と思った。ケニーが出てきた頃のことは覚えていたし、『10 Days Out: Blues From The Backroads』でゲイトマウスと共演した際にも話題になったんだけど、彼のキャリアを追っていたわけでもない。でも、やってみると返事をして、2日の準備期間を経てシラキューズで1万人の聴衆の前でプレイしたんだよ。終演後ケニーが僕に「ギグをやる?」と聞いてきたから「もちろん。僕はそのために来たからね」と答えたんだ。

――あなたが自分のトリオ名義で作品を作るのは久しぶりです。でも、このトリオは全く新しいものですね。

JK:そうだね。2023年に『Tribute』というアルバムを出したけど、あれはバンドというよりはソロ・プロジェクトだったからね。ウォルター、ラッセルとやっていた日々から久しぶりにバンドのレコードをやった気がするよ。『Tribute』の後、(新作でギター、ヴォーカルを担当した)パパ・マリにコンタクトして一緒にギグをやるようになったんだ。

でも、彼がどの程度興味を持っているか計りかねていた。だから、本格的に始動したとき、ジョー・クラウン・トリオ・プラス・ワン・フィーチャリング・パパ・マリという形にしたんだよ。彼がやりたくなくなったときを考えてね。でも彼は僕の音楽を受け入れてくれた。僕がやろうと言った音楽は、「あ、それ知っているよ。それ、大好きだよ!」って100%前向きでね。マルコム(パパ・マリの本名=マルコム・ウェルボーン)のヴォーカル・スタイルはファンキーなところがあって、ドクター・ジョンにも似て個性的なんだけど、真似している感じでもなく自然にそういう感じで歌っている。それが僕の音楽といい相性なんだよ。

――他のメンバーについては?

JK:エリック(・ボリヴァー)は素晴らしいドラマーだよ。彼はサンフランシスコ出身で、ボーネラマでプレイしているし、何年かアンダース・オズボーンのドラマーも務めている。ピンプス・オヴ・ジョイタイムというシンガーソングライター系のバンドでもプレイしているよ。ベースのカサンドラ(・フォルコナー)はもう25年くらいときどき一緒にプレイしてきた仲なんだよ。

2000年代初頭には僕のオルガン・コンボでプレイしていた。ハリケーン・カトリーナの後、彼女はカウボーイ・マウスに参加し、その後はシルク・ド・ソレイユで世界中をツアーしていたんだよ。そして、彼らがこのバンドのリズム・セクションとなったのは、エリックもカサンドラも、パパ・マリとプレイした経験があったからなんだ。だから、僕らはお互いのケミストリーが本当にうまく機能しているんだよ。

Part.2に続く!近日公開!

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JOE KROWN TRIO +1 featuring PAPA MALI
Qualified

CD (Sledgehammer Blues / BSMF-2935) 2026

1. Qualified
2. Junco Partner
3. Mess Around
4. Fortune Teller
5. Going Down
6. Mardi Gras in New Orleans
7. Neckbone
8. Cry to Me
9. Honey Bee
10. Under the Influence
11. Last Train

JOE KROWN オフィシャルHP
www.joekrown.com/

投稿 【SPECIAL INTERVIEW】新生トリオでトラディショナルなニューオーリンズ・サウンドを追求 JOE KROWN INTERVIEW Part.1ブルース&ソウル・レコーズ に最初に表示されました。

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