千葉豪雨の影響で道路上に残された車を巡り、千葉市は呼称を「放置車両」から「被災車両」に変更した。神谷俊一市長は20日の定例記者会見で「状態を示す言葉として使っていた」とした上で、撤去が進んだことで「局面転換を迎え、言葉を置き換えた」と変更理由を説明した。

 交流サイト(SNS)などで「放置」という言葉についてさまざまな意見があったと明かし「現在は道路上から仮置き場所に移しており、『放置』という言葉自体が現状にもそぐわなくなった」と語った。
 この日は豪雨から1週間を迎え、「今回の特徴は『都市型の水害』と捉えている。床上浸水被害が市内全域に出た」と振り返り、一番の想定外として「道路冠水のスピード」を挙げた。「多くの方は運転を控える必要性を認識していたと思うが、運転をやめようと判断する前に冠水が広がるほどのスピードだった」
 市は雨水貯留槽を整備するなど対策を進めてきたが、1時間当たりの雨量は100ミリを超え、施設の処理能力を超過。今後について「ハード対策だけでなく行動変容を含めソフト対策を組み合わせて、考えていかなければならない」とした。
 熊谷俊人知事も21日、「放置せざるを得ないという状況もあった。県もそろえていきたい」と呼称を変更する考えを示した。
 水没車両の撤去や引き渡しなど対応の円滑化へ県が立ち上げたプロジェクトチーム(PT)の名称は同日の第2回会合で「放置」から「被災」に改められた。
(大村慧、宮嶋優)
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