かわいらしい日常の先に、想像を超える“リアルな世界”が広がっていた――。池田祐輝による同名漫画を原作としたテレビアニメ『サンダー3』は、ぴょんたろう、つばめ、ひろしの仲良し中学生トリオが、ぴょんたろうの妹・ふたばを救うため、テレビ画面の向こう側へと飛び込んでいくSFアドベンチャーだ。
【写真】鈴代紗弓×川井田夏海×秋山絵理、インタビュー撮り下ろしカットが満載!
■ほのぼのから一転、リアルな世界へ キャスト陣が心をつかまれた原作の衝撃
――原作に触れたときの第一印象からお聞かせください。
鈴代:まず、表紙やページを開いた瞬間の絵のタッチがすごくかわいらしくて、どこか懐かしさも感じました。最初は、思春期の男の子たちの日常を描いた、ほのぼのとした物語が始まるのかなと思っていたんです。
でも、読み進めていくと「さっきまでの空気はなんだったんだろう」と思うくらい、一気に世界が変わる瞬間があって。かわいらしい世界からリアルな世界へ切り替わるギャップに、ものすごく衝撃を受けました。テレビ画面の中に入っていくという設定にも、子どもの頃に一度は想像したことがあるようなワクワク感がありますよね。
その先で、ぴょんたろうの妹・ふたばが連れ去られてしまう展開にも胸をつかまれました。冒頭の何気ない兄妹のやり取りが、後になって効いてくるんです。
川井田:私も最初は、「どんなお話なんだろう?」という気持ちで読み始めました。すると途中で物語の空気が一変して、「そういう話だったんだ!」と驚かされて。さらに、ふたばが連れ去られてしまい、「この世界でヒーローになっていく物語なんだ」と分かっていく。その展開の連続に、どんどん引き込まれていきました。
読んでいる間ずっと、「この3人はどこまで連れていってくれるんだろう」と思っていたんです。未知の世界に飛び込んでいく状況なのに、つばめにはどこか真剣になりきれないようなエンジョイ感があって、ひろしは冷静に状況を分析していて、ぴょんたろうには妹を思うお兄ちゃんとしてのまっすぐさがある。そのバランスがすごく魅力的でした。
大変なことが起きているのに、どこか彼ららしい空気がちゃんと残っているんですよね。緊迫した展開の中にも、3人でいるからこその軽やかさがあって。だからこそ、この子たちの青春を見守りたいと思いました。
秋山:私も1巻を読み始めた時は、線の細さやキャラクターたちの雰囲気から、日常ギャグコメディのような作品なのかなと思っていました。
読み進めていくと、リアルな世界に入った瞬間の描写の細かさに本当に驚かされました。そこから登場するメカニックや異星人のような存在の描き込みもすごくて、最初のテイストとの違いに大きな衝撃を受けましたし、「この先、どうなっていくんだろう」という期待感が膨らんでいきました。
一方で、中学生らしい発想やリアクションがきちんと残っているところも楽しかったです。壮大な世界に放り込まれているのに、3人の反応はちゃんと等身大なんですよね。そのギャップも含めて、彼らが何を見て、どう成長していくのかを見守りたいと思いました。
■ぴょんたろうの熱さ、つばめのオフビートさ、ひろしの優しさ 演じる中で見えた3人の本質
――それぞれのキャラクターの特徴、演じる上で大切にしているポイントを教えてください。
鈴代:オーディションの時に抱いていたぴょんたろうの印象と、現場で演じていく中で見えてきたものには少し違いがありました。最初は、主人公として前に出ていくようなかっこよさをイメージしていたんです。でも、特に序盤のぴょんたろうは、まだ大きな力を持っているわけでもなく、うまくいかないことに目が向きがちな、等身大の中学生なんですよね。
だから、少し斜に構えていたり、素直になれないからこそ攻撃的な言い方になってしまったりする。そういうちょっと面倒くさくて、厄介な感情を抱えている部分を大切にしました。
でも、ふたばが連れ去られたことで、「大事な妹を助けたい」という本心が少しずつ表に出てくる。照れ隠しでかっこつけていた子が、自分の気持ちに素直になっていくかもしれない。その変化は演じていてもかわいらしくて、応援したくなる部分でした。
一方で、リアル世界に入って自分にすごい力があると分かった瞬間、目の前の状況を少し忘れて楽しくなってしまうところもあるんです。さっきまでふたばのことで泣いていたのに、急にテンションが上がる。その感情の置きどころは難しかったのですが、まだ大人になりきれていない中学生だからこそ、自分でも感情に追いつけない瞬間があるのかなと。そこは演じていてとても新鮮でした。
川井田:つばめはキャラクター説明にも「スケベ」と書かれているんですけど(笑)、いい意味で緊張感がないというか、オフビートな雰囲気が彼の個性であり、魅力だと思っています。
友達の妹がさらわれて、助けに行かなければいけない。もちろん、そこに賛同する正義感はあるんです。でも、どこかゲーム感覚のような軽やかさもある。真剣に捉えすぎず、深刻になりすぎないところが、つばめらしさなのかなと感じました。
その感覚は、私自身とも少し似ている部分があって。3人の中だったら、私はつばめに一番近いのかもしれないと思いましたし、3人のバランスを見ても「だから私はつばめだったんだ」と納得するところがありました。
ただ、つばめは掴みどころがありそうで、実はあまりないキャラクターでもあるんです。だから役作りをしすぎるというよりは、収録の中で身を任せる感覚を大切にしました。自分でも思っていなかった音が出ることもあったのですが、それもきっとつばめなら受け入れてくれるだろうなと思いながら演じていました。
秋山:ひろしは、見た目からも分かるように、眼鏡をかけた頭のいい真面目な男の子です。私自身にも真面目なところがあるので、無理に役へ寄せようとした感覚はあまりありませんでした。自分の中から自然に出てくる真面目さが、ひろしにはちょうどよかったのかなと思っています。
今、川井田さんのお話を聞いていて、ひろしとつばめは本当に正反対なのかもしれないと感じました。つばめがどこかゲーム感覚で楽しめるタイプだとしたら、ひろしは「ぴょんたろうの妹がさらわれてしまった。どうしよう」と、状況をかなり真剣に受け止めるタイプなんです。
ただ、ひろしは頭がよくて真面目なだけではなく、すごく仲間思いな子でもあります。
3人のバランスも、演じていてすごくいいなと感じています。私たち自身から自然に出る声や表現を汲み取って、それぞれのキャラクターに合わせていただいている感覚がありました。だからこそ、とてもやりやすかったですし、演じていて楽しかったです。
――お互いのお芝居を聞いて、「このキャラクター、こう来るんだ!」と印象に残った場面はありますか?
秋山:私は、鈴代さんのお芝居のパワーがすごく印象に残っています。1話の序盤では、ぴょんたろうは少し世の中に対して斜に構えているような印象があったんです。でも、ふたばを助けに行くとなった時の爆発力やエネルギーが本当にすごくて。「ぴょんたろうって、こんなに熱い子なんだ」と驚きました。内に秘めている情熱の大きさを、鈴代さんの声を聞いて初めて実感した部分がありました。
鈴代:最初は、その熱さを少し出しすぎてしまっていたところもあって、現場で調整していただきました。ぴょんたろうには“内なる熱血”みたいなものがあるんですけど、それをどこまで表に出すかは、すごく大事だったなと思います。
川井田:常に120パーセントで、周りが止めても行っちゃうような感じだよね。
鈴代:そうなんです。ぴょんたろうは、やっぱり行っちゃうんですよね(笑)。でも、それは作品自体の持つ力も大きかったですし、お二人のお芝居に乗せてもらった部分もすごくありました。
ひろしで言うと、みんながバタバタしそうな場面でも、いち早く状況を理解して「これって……」と動いてくれる率先力があるんです。そういうひろしがいるから、ぴょんたろうも乗っかっていける。つばめは少し気楽にいてくれるからこそ、3人の中に遊び心が残る。改めて、本当にバランスのいい3人だなと思いました。
それから、つばめは感情表現がすごく豊かで、笑ったり泣いたりする時の音が本当に印象的なんです。いい意味で「すごい声がしたな」と思う瞬間が多くて(笑)。でも、それがすごくかわいくて、幸せそうに笑っていると「ずっとこのままでいてほしい」と思うんです。泣き方も、終わったかと思ったらまた「えーん」と続いたりして、予想外の表現がたくさんありました。
■プレスコ収録で生まれた“スモール3”のチーム感 物語はリアル世界でさらに広がる
――収録を重ねる中で、「私たち、いいチームになってきたな」と感じた瞬間はありましたか?
秋山:この3人で一緒にお芝居をするのは初めてだったのですが、1話の時点から「こう来てくれるんだ」という安心感がありました。最初から、3人の空気感みたいなものはあった気がします。
川井田:それはやっぱり、原作でのキャラクターの立たせ方が本当に素晴らしいからだと思います。それぞれの個性がはっきりしているので、身を任せるだけでも自然と3人のバランスが立ち上がってくる感覚がありました。
鈴代:今回はプレスコ収録という少し特殊な形で、映像がまったくない中で収録していたんです。しかも、セリフを被らせずに録る必要があったので、3人で同時にリアクションしているような場面でも、1人ずつ順番に録っていくことが多くて。
だからこそ、相手の言葉やリアクションをちゃんと受けて出ることが、より大事だったように思います。「ここまでリアクションを取るんだな」「今、受けて出るタイミングなんだな」という空気を、みんなが自然に共有していて。集中力を途切らせずに、互いのお芝居を受けながら作っていく感覚が強かったです。
3人だけでなく、ほかのキャストの皆さんも含めて、「みんなでこの空気を作っていこう」という意識を持ってくださっていた現場でした。それがすごくありがたかったですし、『サンダー3』らしいチーム感にもつながっていたと思います。
――今後の物語で「ここに注目してほしい!」というポイントを含め、メッセージをお願いします。
秋山:これから注目していただきたいのは、3人がリアル世界に入ってから出会う人たちとの関わりです。リアル世界にも本当にいろいろな人がいて、それぞれに個性や背景があります。その人たちとスモール3の3人が出会うことで、どんなことが起きていくのか。そして、どう助け合いながら戦っていくのかをぜひ見てほしいです。
ぴょんたろう、つばめ、ひろしは、もともとは本当にただの中学生です。でも、力を得たことで、ふたばを助けるだけでなく、世界を救うような大きな出来事にも向き合っていくことになります。最初は等身大だった3人が、その力や使命にどう向き合い、どんなふうに成長していくのか。そこにもぜひ注目していただけたらうれしいです。
川井田:アニメになったことで、より魅力が増したキャラクターもたくさんいます。スモール3だけでなく、周りの人たちにもぜひ注目していただきたいです。
特に、ぴょんたろうのお父さんとお母さんは、本当に“お父さんとお母さん”なんですよね。家族としての空気や生活感が、アニメになることでよりリアルに感じられると思います。そういう周囲のキャラクターたちの魅力も、ぜひ楽しんでいただきたいです。
それから、作品のタイトルは『サンダー3』ですが、「あれ、スモール3じゃないんだ?」「サンダー3って何?」と思う方もいるかもしれません。1話以降、この“サンダー3”という言葉がいつ、どのように出てくるのか。そこも楽しみにしていただけたらうれしいです。
鈴代:ぴょんたろうたちがリアル世界でふたばを救えるのか、そしてその先で世界を救うことができるのか。そこは物語の大きな軸として注目していただきたいです。
ただ、その中で、ぴょんたちだけではどうにもできないこともきっと出てくると思うんです。リアル世界で彼らの仲間になるような存在は現れるのか。新しく登場するキャラクターたちの内面やバックボーンにも、その世界のことをより深く知るための要素がたくさん詰まっているので、ぜひ注目していただきたいです。
また、ぴょんたちは漫画世界からリアル世界へ来ていますが、ほかの漫画世界のキャラクターたちはどうしているのか。最初にゲームを貸してくれたドクは、ぴょんたちがいなくなったことをどう思っているのか。今はまだ大きく描かれていないキャラクターたちの今後の動きも楽しみにしていただけたらと思います。そして、ふたばは一体どうしているのか。そこもみんなで見守りながら、ぜひぴょんたちを応援してください!
(取材・文・写真:吉野庫之介)
テレビアニメ『サンダー3』は、フジテレビ「+Ultra」ほかにて毎週水曜24時45分から放送、Netflixにて独占配信中。
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)








