ニワトリが主演するハンガリー映画『雌鶏(めんどり)』より、壮大な物語の幕開けを予感させる予告編映像が解禁された。

【動画】ニワトリの壮大な旅路を描く予告編

 本作は、アカデミー賞国際長編映画賞のハンガリー代表作品としての選出経歴を持ち、国内外の映画祭で数々の賞を受賞してきたパールフィ・ジョルジ監督が描く異色のヒューマンドラマ。

搬送中に逃走した1羽の雌鶏の旅を、人間の尽きない欲望や社会の理不尽さをユーモラスに描き、CGIや特殊効果に頼ることなく8羽の雌鶏による実演によって撮影を敢行した。

 予告編映像は、本作のストーリーテラーとなる1羽の黒い雌鶏が、養鶏場で母鶏から卵として産み落とされる瞬間から始まる。

 他の卵と共に次々とベルトコンベヤーに乗せられた彼女は、途中ふ化し、ふわふわとした黄色いヒヨコの群れの中、ただ一羽の黒いヒヨコとして運ばれていく。

 やがて立派な雌鶏へと成長するものの、人間の価値基準によって売り物にならないと判断され、「うまいスープにするさ」という言葉とともにトラックへ乗せられてしまう。

 しかし、思いがけずガソリンスタンドで脱出に成功し、生まれて初めて自由を手にした彼女。犬やキツネ、高速で行き交う車道で命の危険に脅かされながらも、おじさんが営む廃虚と化したレストランへとたどり着く。そこには、幼い娘を育てる事情を抱えたカップルも同居する、どこかワケありな一家の姿があった。途中、怒り叫ぶ女性や抗議デモの様子なども映し出され、不穏な事件の予感が漂う。

 映像の最後には、おじさんが大事な卵でオムレツを作る姿を目の当たりにし、ガクッと肩を落とす雌鶏の姿も。その絶妙な“演技力”は、シュールな笑いを誘う。

 映画『雌鶏』は、9月25日より全国公開。

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