高橋文哉が主演を務め、累計発行部数6000万部突破の大人気サッカー漫画を実写映画化する映画『ブルーロック』。主人公の前に立ちはだかる人気キャラクター・二子一揮役に大抜擢されたのが、本作が映画へのメイン出演は初めてとなる富本惣昭だ。

原作ファンで、自身も8年間サッカーに取り組んでいたという富本に本作へ注いだ思いを聞いた。

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◆人気キャラ“二子一揮”役に大抜擢!「8年のサッカー経験が活かせてうれしい」

 金城宗幸・ノ村優介による『ブルーロック』は、日本中に“エゴ”の嵐を巻き起こし、アニメ化もされた世界中で愛されている大人気サッカー漫画。日本をサッカーワールドカップ優勝に導くストライカーを育成するため、日本フットボール連合が立ち上げた“青い監獄(ブルーロック)”プロジェクトを舞台に、全国から集められた300人の高校生FW(フォワード)たちが、生き残りをかけてし烈なサバイバルを繰り広げる物語だ。

 富本が演じるのは、無名の高校生プレイヤー・潔世一(高橋文哉)の前に立ちはだかる冷静な分析力が武器の頭脳派・二子一揮。原作ファンからの支持も高い人気キャラクターに、舞台、ドラマなどさまざまな作品で活躍を見せる注目株・富本が挑む。

――今日は額も全開で目元もしっかり拝見でき、劇中の二子のビジュアルとは正反対ですね!

富本:今日は全開で来ました(笑)。

――世界中で愛される『ブルーロック』の実写映画化。出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

富本:素直にうれしかったです。注目度の高い大人気作品で二子という大切な役を演じさせていただくということでプレッシャーもありましたが、自分自身がサッカーをやっていたので、その経験を作品に活かせるという喜びがありましたし、ワクワクして胸が高鳴りました。

――もともと原作をお読みだったとか。原作のどんなところに惹かれましたか?

富本:キャラクター1人1人に熱い“勝ちたい”という欲があって、その中で主人公の潔が崖っぷちに立たされても覚醒していく。そして、そういう潔の姿に感化されて周りもどんどん恐れずに変化していくところがすごく面白かったです。


――そんな潔に感化されていくうちの一人、二子一揮を演じられていますが、二子役と聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?

富本:驚きました。自分自身のテンション感が二子とは違う感じだったので意外だなって。でも、潔と対峙できる役ですし、すごくうれしかったです。

――二子は、潔とは才能的には似たところがあるんですよね?

富本:能力的でいうとそうですよね。目の使い方が似ている感じです。

――二子は潔と対峙する役ですが、二子から見た潔というキャラクターはどんな人物に映りましたか?

富本:原作を読んでいた時は僕も潔目線で読んでいたのですが、いざ二子として外側から見てみると、なかなかエゴい人だなと思いました(笑)。やっぱり熱い目線で見ちゃうというか、ついつい目で追っちゃうような存在ですね。ピッチ上でこんなに変わるか?プライベートとこんなに違うか?と感じました。

――二子と富本さんで共通点はありますか?

富本:共通点は、物事を一歩引いたところから俯瞰して見ているところです。僕自身も普段からすぐに行動!というよりは、一度分析して考えてから行動するタイプなので、そこは似ていました。

逆に正反対なところは、笑顔の少なさですかね(笑)。二子はたくさん笑うキャラではないですけど僕はよく笑っているので、笑顔に関して正反対だと思います。


――役作りで特に難しかった点はどんなことでしょう。

富本:プレースタイルの話になってしまうんですけど、サッカーを8年やっていたので、クセづいた動きがありました。自分のプレースタイルではなく二子のプレースタイルでやらなきゃいけないとなった時に、クセを抜くという作業がすごく大変でしたね。二子は言葉が多くないキャラクターなので、プレースタイルや細かい表情で二子という人物を演じたいと重きを置いてやっていたので、大変でしたけどやりがいもありました。

――サッカーをやられていた時のポジションはどちらでしたか?

富本:ボランチとサイドハーフだったので、ボランチは二子と一緒でした。

――本作のYouTube企画では、松井大輔さん率いる元日本代表チームとフットサル対決もされていましたね。

富本:そうなんです! 僕も実際に見ていた世代の皆さんだったので、一緒にプレーできること自体が夢のようでしたし、実際にマッチアップした時に、これが日本を背負って戦ってきた方たちか!と感動しました。

特に印象に残っているのが大久保嘉人選手。マッチアップした時に一瞬で体を入れられて、それがすごく早かったんですよ! しかも筋肉も厚いので、鋼と戦ってるのかな?と思うくらいで。なのにすごくスピードもあって、プロの技術というか、ボールを持ってない時の体の動かし方や相手の前への入り方に興奮しました(笑)。

――またサッカー熱が高まったのでは?

富本:最近も『ブルーロック』のメンバーでサッカーをする機会があったのですが、体を動かして一緒に汗をかくと距離がまた縮まる感じがして、やっぱり楽しかったですね。

◆初めての映画メイン出演 現場で印象的だった高橋文哉の姿とは?

――作品を拝見すると、皆さんどれくらいトレーニングされたんだろう?と驚くくらい、サッカーシーンも迫力がありました。


富本:サッカー練習は約1年半かけて経験者も含め全員が基礎練から重ねました。同時にフィジカルトレーニングも、週に何回か体作りのメニューに取り組みました。僕は二子と骨格が近かったので、そこまで体を大きくしないといけないことはなかったので、体力づくりがメインのトレーニングでしたね。

――同世代が多い撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

富本:常に明るくて活気に満ち溢れていて、ずっと賑やかな現場でした。皆さん同世代ではありますが、これまでいろいろな作品を経験されていますし、周りの方々からたくさんのことを吸収することができたので、すごくいい現場でした。

――これまでミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンで菊丸英二役を演じられたり、9月に幕を開ける舞台『怪物事変』-東京編-で主演を務められるなど舞台での活動が豊富な富本さんですが、映画へのメイン出演は今回が初めてとなります。

富本:豪華すぎますよね。ここにいきなり僕が行って大丈夫かな?と最初は思っていましたけど、ここに僕がいる意味を自分で見つけて現場に入れたんじゃないかと思います。でもやっぱり緊張しました(笑)。

――撮影中、特に印象に残ったことはどんなことでしょう。

富本:潔役の文哉さんが、撮影が終わった後に一人一人に対して「お疲れ様でした」と目を見て全員に挨拶をして帰っていく姿が印象的でした。挨拶は基本ですし、僕も意識していますが、全体にではなく一人一人丁寧に挨拶される姿は、僕もそうなりたいと思いました。


――『ブルーロック』では、“エゴが才能を開花させていく”姿が描かれますが、富本さんご自身の「これは譲れない」というものはどんなことでしょう。

富本:「譲れない」というのとはちょっと別になってしまうかもしれないですけど、「負けない」という部分だと“素直さ”ですかね。さまざまな方と共演させていただく中で、先輩方から教えていただくことを素直に受け止めて次に活かすような、そういう吸収力では誰にも負けたくないですし、負けないと思っています!

――素晴らしいです! それでは最後に『ブルーロック』を楽しみにされている皆さんに向けてメッセージをお願いいたします。

富本:この作品はみんなで一緒に長い月日をかけて取り組んできた作品なので、僕自身も公開を楽しみにしています。全員が“エゴ”を持って現場に挑んだので、その熱量を劇場で感じていただければうれしいです。

(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)

 映画『ブルーロック』は、公開中。

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