【写真】坂井真紀の“優子劇場”が話題を集める『ラストノート』場面カット【4点】
『ラストノート』は、約20歳差の男女の年の差恋愛を描いた物語だ。主人公の一瀬葵(内田有紀)は突然、花の香りが嗅げなくなってしまい調香師の仕事をあきらめた過去がある。そんな葵が見るだけで心が穏やかになる、地下道に飾られた花の絵があった。その絵を描いていたのは、友人の佐川優子(坂井真紀)がマッチングアプリで出会って騙されかけた、樋口澄晴(寺西拓人)だったことが判明する。さまざまな因果が折り重なって出会った葵と澄晴は、8月13日放送の第6話で互いの気持ちを確認しあい、ついに両思いになる……と、ここまでくれば「めでたし、めでたし」に終わるのだけれど、そうはいかない。
ふたりの背後には恋の障害がいくつも控えている。まずはずっと澄晴に片想いしていた木嶋莉奈(桜井日奈子)の存在。厄介なことに莉奈は偶然にも葵と知り合っていて、食事をして悩みを打ち明けるような仲だ。狭隘の人間関係は、ドラマならではだと思って欲しい。さらに毒親と化した澄晴の父親は、息子よりもだいぶ年上の葵に不信感を抱いている。
この優子の行動が“優子劇場”と視聴者から呼ばれて、オンエア中、SNSでは常にトレンド入り。視聴者側を高揚させている。
そもそもマッチングアプリでロマンス詐欺のような手口に引っかかってしまう時点で、優子は恋愛免疫が少ないのかもしれない。第1話では完全に澄晴と恋人関係にあると信じて疑っていなかった。彼と会えるシーンでは一生懸命におしゃれをしたのか、赤のファンシーなワンピースに、赤リップで登場。どう見てもトゥーマッチなコーディネートは、視聴者をざわつかせた。
まだ優子劇場は続く。
葵が恋路の邪魔だとさらに思い込みを深めていく優子は、まだ葵への想いが捨てきれずにいる元夫・奥田創(徳井義実)に澄晴の存在を知らせて、恋の炎を焚き付ける暴挙にも出た。今夜放送の第7話では、澄晴の毒親にふたりの仲をリークするらしい。ホントに邪魔なのは自分なのだけど、一途な優子には聞く術はなし。奇行がエスカレートしていくであろうと、全視聴者が予想をしつつ、パワーアップしてほしいと期待もしている。
優子の行動はエキセントリックだと呼ばれるだろう。でも彼女と同世代の私から見ると、けして虚像ではなく実際に存在する人物だ。アプリで海外ロマンス詐欺に騙されても「毎日メールをくれるなんて、今までの恋人はしてくれなかった」と言っていた女性。介護疲れからなのか“ホス狂”になってしまった女性など、ひとりの男性を信じ込んだ様子を何人か見たことがある。皆「え、まさかこの人が?」と思わせる、しっかりとした女性だった。
(文/コラムニスト・小林久乃)
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