「この物語に流れているのは、『もう遅い』ではなく、『まだこれから』という時間です」――。石田ゆり子主演のWOWOW『連続ドラマW マイ・スイート・ホーム』(10月31日スタート、毎週土曜22:00~、全6話)のメインキャストが発表され、仲村トオル、中嶋朋子、三宅健富田靖子武田真治坂井真紀椎名桔平の出演が明らかになった。
そろそろ還暦を迎える男女が、お互いのパートナーを交換して2週間暮らす“人生の試着”に挑む群像劇だ。

○きっかけは親友の死、2週間の“パートナー交換”へ

主人公・上原春花(石田)は、すでに子どもたちが独立し、夫と豊かで穏やかな生活を送る専業主婦。学生時代から深い友情でつながってきた夏希、秋絵、そして疎遠になっていた冬美と「春夏秋冬」と呼び合ってきた。

しかし、ある日突然、冬美の訃報が届く。

レールを外れることなく真面目に生きてきた春花たちは、「一度でいいから自分じゃない人になりたい」という生前の冬美の言葉を思い出す。そして、天国の冬美が笑ってくれそうな“バカな思いつき”として、お互いのパートナーを交換して2週間暮らす“お試し生活”を始めることになる。

他人の暮らしを借りてみることで、初めて自分自身の人生が見えてくる――。作品では、この試みをいわば“人生の試着”として描き、それぞれにとっての“ホーム=居場所”を問い直していく。
○仲村トオル、中嶋朋子、三宅健、坂井真紀、椎名桔平が“お試し生活”

春花の夫で、老舗和菓子店を継ぐ生真面目な御曹司・上原修平を演じるのは仲村トオル。

マイペースな天才肌の画家・榊秋絵を中嶋朋子、その年の離れた夫で、周囲を和ませる森林保護調査員・大岡佳彦を三宅健が演じる。

さらに、父親から継いだ家具メーカーを取り仕切る、ハッキリした性格の女性社長・瀧山夏希を坂井真紀、夏希の夫で家事を一手に担う穏やかな小説家・瀧山潤一郎を椎名桔平が担当。春花を含めた3組が、それぞれパートナーを交換して“お試し生活”を送る。


物語が動き出すきっかけとなる飯野冬美役は富田靖子。武田真治が、その夫・田口を演じる。冬美は田口のために友人たちと疎遠になっていたが、彼女の死をきっかけに、それぞれの人生が大きく動き始める。
○三宅健「『もう遅い』ではなく、『まだこれから』」

三宅は、岡田氏の脚本について「何気ない日常の中にある心の揺らぎを、そっとすくい上げるような優しさがある」とコメント。

今回の“パートナー交換”について、「いつもとは違う家で、いつもとは違う椅子に座り、そこにいるはずの誰かの眼差しを借りて、景色を眺めてみる。居場所が変われば、見慣れたはずのものも少し違って見える」と語り、「この物語に流れているのは、『もう遅い』ではなく、『まだこれから』という時間です」と作品に込められたメッセージを表現した。

仲村は、企画書でスタッフ陣の名前を見た際、「凄い良い匂いのする美味しそうなの来たーっ!」と思ったといい、共演陣を絶賛。「想い出をもつ、今を生きる全ての人に見てもらいたい」と呼びかける。

そして、「6人の中に1人でも理性の足りない人がいたらどうするの?」という“安全地帯の外”へ飛び出す物語だとしながら、「最後まで見ていただけたら、隣の人と肩が触れるくらいになっている、そんなドラマになっていると思います」と語った。
○武田真治「地上波キー局では放送を躊躇するような内容」

富田は、自身が演じる冬美について「私は、この世に存在しておらず、物語の中でも思い出の存在です」と説明。人の記憶は曖昧で、時には都合のいいように変化するものだとして、「そんな曖昧で、不確かな感じで冬美を演じられたら」とコメントしている。

その夫・田口役の武田は、「地上波キー局では放送を躊躇するような内容のドラマだと思います」と表現。
かつて『南くんの恋人』『若者のすべて』で組んだ岡田氏について、「メジャー作品では隠しきっていたダークサイド」だといい、「タチが悪いのは、一見明るく朗らかに描かれていることです」と、作品の一筋縄ではいかない魅力を語った。

坂井は「この年齢だからこそのまだまだ新しい扉があることに、とてもわくわくしました」といい、同世代の俳優陣と物語を紡げた時間を「とても貴重で豊かな時間」と回顧。

椎名も、「この8人の群像劇には、忘れかけていた甘酸っぱさが息づいていて、それが大人であることの自覚をそっと揺らしながら、自分の人生そのものに目を向けさせます」とコメントしている。

特報では、亡くなった冬美を偲ぶ仲間たちの前で、春花が「今までとは違った家族、今までとは違う夫婦を経験してみよう!」と提案。思いつきで始まった2週間のパートナー交換によって、それぞれの人生が浮かび上がっていく様子が映し出される。

【編集部MEMO】
石田ゆり子は、1969年10月3日生まれ、東京都出身。1988年にNHKドラマ『海の群星』で俳優デビューした。主な出演作に、ドラマ『101回目のプロポーズ』『不機嫌な果実』『Dr.コトー診療所』『逃げるは恥だが役に立つ』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『虎に翼』、映画『黄泉がえり』『マチネの終わりに』など。アニメーション映画『もののけ姫』『平成狸合戦ぽんぽこ』『コクリコ坂から』では声優を務めた。俳優業に加えてエッセイも執筆し、『Lily――日々のカケラ――』『ハニオ日記』シリーズなどを刊行。近年は劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』に出演し、2026年の出演作に映画『汝、星のごとく』などがある。
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