お笑いトリオ・四千頭身の都築拓紀が8月18日、東京都迷惑防止条例違反(痴漢)の疑いなどで書類送検された。都築は任意の調べに「とても反省しております」と話し、おおむね容疑を認めているという。
所属するワタナベエンターテインメントは当面の間、都築を謹慎処分とし、四千頭身は後藤拓実、石橋遼大の2人で活動すると発表した。

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近年は、お笑いコンビやトリオがメンバーの不祥事によって突然、形を変えざるを得なくなるケースが相次いでいる。責任のない相方まで影響を受けるのがグループの難しいところだ。残された側は、その後どんな道を歩んできたのか。

■3人用のネタをどう作り替えるか

8月19日、後藤と石橋はFM FUJIのラジオ番組「四千ミルク」に生出演。石橋はファンや関係者に謝罪しつつ、「2人でしっかりと乗り切る」と語った。後藤も「2人での出発ということで、頑張っていくしかない」とし、そろって解散を否定した。

ただ、3人の掛け合いで構成されたネタは、そのままでは成立しにくい。従来のネタを作り直すのか、2人用の新ネタを作るのか。2人体制は単に「1人減る」だけではなく、笑いの生み出し方まで考え直す必要があり、影響は少なくないだろう。

同じ困難を経験したのがジャングルポケットだ。元メンバーの斉藤慎二被告は2024年、ロケバス内で初対面の共演女性に性的暴行を加えたとして不同意性交などの罪に問われ、吉本興業との契約を解除された。
裁判は今年8月に結審し、検察側は懲役7年を求刑。斉藤被告側は無罪を主張しており、判決は11月16日に言い渡される予定だ。

ネタ作りを担う太田博久は、トリオは斉藤が中心で「あいつ(斉藤)がどうなったら面白いかというシチュエーションしか考えてなかった」といい、斉藤が抜けた直後の心境を「ダーツの的がどっか行っちゃった」「何に向かって投げたらいいの、この先」と表現した。
 
そして2人体制になって初めて、「(相方の)おたけのことを何も知らないな」と気づいたという。そこからおたけを研究し、どこの舞台でもウケやすい鉄板ネタを生み出した。現在は、1年に200回近くステージに立っているという。大きな打撃を受けながらも、ある意味で「安定期」に入っており、新たな笑いの形を築きつつある。

トリオを解散し、残った2人が別名義で成功した例もある。秋山賢太、山名文和、藤本聖による「ソーセージ」は2012年、藤本が知人女性にけがを負わせたとして逮捕されたことを受けて解散。藤本は示談成立後に不起訴となったが、秋山と山名は2人で新コンビ「アキナ」を結成した。その後「アキナ」は、NHK上方漫才コンテスト優勝、M-1グランプリやキングオブコントの決勝進出を重ね、現在も関西を中心に活躍している。

コンビでは、古くは大木こだまが相方の不祥事で「大木こだま・ひかり」を解散した後、大木ひびきと新コンビ「大木こだま・ひびき」を組み、人気ギャグ「チッチキチー」で全国区になった例がある。


2015年に高橋健一の不祥事で解散したキングオブコメディは、ピンになった今野浩喜が俳優としても活躍。2023年のNHK連続テレビ小説「らんまん」での好演が話題になり、2026年もテレビ朝日系ドラマ「ボーダレス~広域移動捜査隊~」などに出演している。

また、トップリードは2018年、新妻悠太の不祥事を受けて解散。新妻は不起訴となったが所属契約を解除された。和賀勇介は現在もピン芸人として活動を続ける。

不祥事によりメンバーが契約解除や脱退となれば、トリオなら笑いの形が変わってしまい、コンビなら解散につながる。大切に積み重ねてきたコンビやトリオのイメージや実績が、一気に崩れ去ってしまう。

都築は脱退ではなく、当面の謹慎という形になった。席が残されているからこそ、この謹慎期間を本人がどう受け止め、今後の活動につなげていくのかが問われる。トリオ存続という道を選んだ後藤と石橋に報いるためにも、真摯な反省が求められるだろう。

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