「初めての主演映画が監督で良かったなと思っています」――。21日に都内で行われた映画『演歌の坂道』(10月16日公開)の製作会見に、主演の丘みどりとジャッキー・ウー監督が出席。
映画初主演への思いや撮影秘話、今後の目標を語った。

本作は、『東京リベンジャーズ』シリーズなどを手掛けたジャッキー監督による最新作。歌を題材に、笑いあり涙ありの物語を描くハートフルヒューマンドラマで、丘は、地方の商店街で乾物屋を営む主婦・高橋良子を演じる。人気テレビ番組『目指せ! 歌う武道館』の地方予選をきっかけに歌手への道を歩み始める女性の姿を描く。

映画初主演となった丘は「すごく楽しかったです」と撮影を振り返る。コンサート活動と並行しながらの撮影だったといい、「普通じゃ考えられないぐらいギュッと撮影した数週間でした。短い期間だったからこそ濃い時間でしたし、皆さんとの団結力も生まれました」と充実した表情を見せる。

役作りでは、実際の乾物屋を訪ねて勉強したという。「地方へコンサートに行った時に商店街へ足を運びました。実際に乾物屋さんにも行かせてもらって、こういうふうに接客をされているんだなと勉強させていただきました」と明かした。

また、劇中のデビューシーンは自身の演歌歌手デビュー時代と重なったと語る。「デビューした時にミニスカートを履いて、“CD買ってください”と言っていたんですけど、“良かったよ”と言われても1枚も買ってもらえなかった」と回想。
「酔っぱらった方にお尻を触られたり、そんなことも普通にありました。20年前を思い出しましたし、初心に帰りました」と懐かしそうに振り返った。

夫役を演じたアキラ100%については「本当に優しくて礼儀正しい方」と紹介。深夜の撮影では「布団の中で待っているシーンがあったんですが、本当に寝ていました(笑)。何度か“起きてください!”と言ったこともありました」と撮影秘話を披露し、会場の笑いを誘った。

さらに、「昔から演技をされていたとは聞いていましたが、ものすごい演技力でびっくりしました」と絶賛。「アキラさんが旦那役だったから本気で向き合えた夫婦になれたと思うので、相手がアキラさんで良かったなと思います」と信頼を口にした。

主演として作品を引っ張った撮影期間は「セリフの量が多かったです」と苦笑い。「これまで出演させていただいた作品は本当に少しだけだったので、役作りをすること自体が初めてでした」と振り返り、「その人になりきって過ごせた時間は幸せでした。自分以外の誰かになって生活させてもらえたので」と充実感をにじませた。

映画初主演のオファーを受けた当時は「経験も少ないし大丈夫かなと思った」と不安もあったという丘。「映画監督は怖いイメージがあって、めちゃくちゃ怒られるんだろうなと思って震えながら行った」と明かす一方で、「監督が一つ一つ丁寧に指導してくださったので、初めての主演映画が監督で良かったなと思っています」と感謝の言葉を口にした。


ジャッキー監督も、丘の起用理由について「歌を飛び越えて、役者として可能性があると感じた」と説明。「女優・丘みどりに関しては先駆者だと思っています。花開くことが想像できますし、それほど役者としてずば抜けた可能性を持っています」と高く評価する。

今後について聞かれると、丘は「映画って楽しいなとシンプルに思ったので、映画には出演したいなと思いますし、ミュージカルもしていきたいし、目標は大きくいろいろあります」と笑顔で語っていた。
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